話数単位で選ぶ、2015年TVアニメ10選〜りきおの雑記・ブログ選

年の瀬です。Twitterで「話数単位で選ぶ、2015年TVアニメ10選」の記事の更新が流れてくると年末だなあ……と感じて少し焦るようになってしまいます。それと同時に、その年のアニメを振り返るいい機会にもなっているので毎年やりたいんですけど……何かここ2年く…

ここさけ(心が叫びたがっているんだ)ラジオの告知(12/12 22時〜)

『心が叫びたがっているんだ。(ここさけ)』のラジオに参加します。【告知】12月12日(土)22時〜、心が叫びたがってるんだ。Ustを配信します!ゲストはりきおさん、群馬仁さんです https://t.co/wSnW0dtL5V— どらトラ@12/12ここさけust (@dragonsnow1992) 20…

ガールズ&パンツァーなどに観る、アニメの聖地巡礼と、発生する様々な経済効果

大洗で先日行われた、「大洗あんこう祭」の人出が11万人と過去最高を記録したそうです。その大洗といえば茨城県の大洗町のことですが、もちろん11月末に劇場版が公開されたアニメ『ガールズ&パンツァー』(以下ガルパン)の部隊となった町です。このあんこ…

鉄血やここさけなど、長井龍雪監督アニメのヒロインにおける「乳差」の持つ意味とおっぱいへ込めたこだわりとは?

映画「心が叫びたがっているんだ(ここさけ)」は公開初日に観に行きましたがすごく面白かったです。主人公の成瀬順ちゃんにべた惚れしてしまいまして、次の週にあった水瀬いのりさとんの舞台挨拶回にも行ってしまいました。なかなか複数回観に行く映画も個…

「何かを待っている」「夕暮れから夜明け前」を描いている?〜Charlotte(シャーロット)の友利奈緒がひとりぼっちなエンディングの考察

アニメでは、例え動かない演出だったとしても、オープニング(OP)よりもエンディング(ED)のほうが好きです。 さて、Charlotte(シャーロット)はOPの演出や映像の密度がすごくってそちらに目が行きがちというか、考察等もさかんに行われているような気が…

麻枝准が『Charlotte(シャーロット)』に活かした『Angel Beats!』の反省点とそのメリット・デメリットを考えてみた。

『Charlotte(シャーロット)』の原作者(脚本家)である麻枝准氏がインタビュー記事などでよく言っている「CharlotteはAngel Beats!での反省点を踏まえて脚本を書いた」という点が気になってきました。当初はAB!よりも勢いがないだとかマイナス面ばかり目に…

Charlotteの妹ちゃん(歩未)の扱いから観る、主人公視点オンリーの描き方と、そこから見えるもの(意図)

『Charlotte』が7話まで終わりました。結局、主人公の妹である歩未は前回の6話ラストの爆発みたいなもので死んじゃってましたが、そこまででの話数であまり妹とのエピソードを描かなかったおかげで、視聴者的には唐突感のほうが大きかった、という方も多いの…

夏コミ参加告知

夏コミ参加します。 何とかSHIROBAKOの薄い評論本が出せそうなのでお知らせします。100円です。 スペースにてお待ちしています!

「響け!ユーフォニアム」の主人公 黄前久美子から考える「作品に作られた主人公」なのか「キャラありきの作品」なのかという考察

京都アニメーションの「響け!ユーフォニアム」が終わりました。総合すると非常に良いアニメになったと思いますし、見どころ満載でアニメ感想・考察ブロガーさんたちの筆も大いに進んだようです。僕も記事を書いているくらいですから、何かしら心を動かすも…

「響け!ユーフォニアム」の主人公 黄前久美子はこんなにも面白い主人公だ

一般的にはどうなのかわかりませんが、Twitterなどでフォローしてる関係の人たちには非常に好評なのが「響け!ユーフォニアム」です。個人的には前半部分のゆっくりさとかがあってハマりきらないところがあるのですが、8話の夏祭り回以降の面白さがうなぎの…

麻枝准脚本新作アニメ「Charlotte(シャーロット)」に対する不安と期待

「CLANNAD」や「Angel Beats!」などを送り出したKey所属の麻枝准が脚本(と音楽・主題歌)を手がけるオリジナルアニメ「Charlotte(シャーロット)」の放送日が近づいてきました。「元」鍵っ子かつ麻枝信者である自分にとっては楽しみでしかないんですが、同…

SHIROBAKO作中の多重なメタ構造が面白い場面を紹介する

SHIROBAKOを観ていて凄く感じるのが、そもそもがアニメ制作についてをアニメでやってしまっているメタ構造なところでしょう。マンガだと「バクマン。」とか「月刊少女野崎くん」などマンガ制作を題材にした作品が数多くありますが、アニメとなると「アニメー…

Go!プリンセスプリキュア、天ノ川きららのモデル設定の妥当性とそこから見える想定視聴者

今年も新しいプリキュアとして「Go!プリンセスプリキュア」(以下プリプリ)が始まりました。これまでのプリキュアシリーズでも評価の高い話数を担当していた田中裕太さんがシリーズディレクター(普通のアニメでいうところの監督?)で、田中仁さんがシリ…

第三少女飛行隊の原作編集の茶沢は本当に悪人なのか?

SHIROBAKOの後半戦では、ストレスの溜まるキャラとして制作のタローから第三少女飛行隊(三女)出版社の編集者である茶沢に対象が変わった、というのが一般的な見方だろうと思いますしその通りだと思います。主に連絡遅れとか動きが遅いことからくるトラブル…

何故SHIROBAKOの円盤は売れ続けているのか?

「SHIROBAKO」のBDが発売以降1ヶ月以上も経過した今週も積んでいて、発売して初動は6000弱だったのが今週にはついに1万を超えてきました。2巻も2週目で大幅に積んでましたし、需要に供給が追いついていない現状がうかがえると思います。水島努監督のオリジナ…

SHIROBAKO16話に観る、魔法を持つゴスロリ様の「神業」と、持たざる者の「エンゼル体操」

SHIROBAKOも16話まで来ましたが、ものすごくネタ満載で非常に楽しい回でした。ゴスロリ様こと小笠原綸子さんの過去が語られたこともありましたが、屋上の体操やらバッティングセンターやらこれでもかと言わんばかりにぶち込んできましたね。今回はそんなネタ…

賞賛される/叩かれる脚本家と、言及されにくい脚本家の違いとは?〜虚淵玄・岡田麿里と吉田玲子

羽海野渉さんのエントリ(「全て脚本家一人のせいにするなよ!――『アルドノア・ゼロ』と『PSYCHO-PASS』、『艦これ』」)が話題になっていてそれに便乗しようと思ってますが、そもそもこういう話題の時に、取り上げられやすい脚本家と名前が挙がりにくい脚本…

麻枝准×P.A.WORKS新作アニメ「Charlotte(シャーロット)」へ山田尚子監督が起用される可能性を考えてみた

SHIROBAKOも面白いですが、P.A.WORKSの次の新作アニメとして発表された麻枝准脚本のオリジナルアニメ「Charlotte(シャーロット)」(以下シャーロット)も気になるところです。 しかしこのシャーロット、年末に発表会をしてそこにPA堀川社長と麻枝さんが同…

ムサニ公認百合カップル? あおいと絵麻の愛の記録〜SHIROBAKO前半戦より

前半戦が終わって後半に突入しても絶好調なSHIROBAKOですが、ムサニにバイトとはいえりーちゃんこと今井みどりが入ってきておいちゃんこと宮森あおいとアニメーターの安原絵麻の関係性が変化するのかどうかが気になるところです。 さてそんなおいちゃんと絵…

SHIROBAKO作中で作られる「第三飛行少女隊」のモデルが「艦これ」なのではないかという妄想

「艦これ」原作はやってませんがアニメは1話観て、なかなか大変なアニメだなあと思いました。最低限クリアしてないといけないラインが想像以上に高く、その先で面白いアニメにしていかないと駄目となると正直大変な案件なんじゃないかと思いながら観てました…

幸腹グラフィティ1話のうどんのネギが原作と違っている件について思うこと

アニメの放送前に原作の1巻だけを買って読んで予習をしておいた「幸腹グラフィティ」ですが、一応楽しみにはしていて1話を観たわけですが、こちらの期待を大きく下回る出来でガッカリしています。原作のポテンシャルからすればもっと面白く出来るだろうとも…

SHIROBAKOに登場するアニメ制作スタッフの素人臭い演技の意味や意図を考えてみた〜ジブリ作品と比較して

SHIROBAKOをここまで観ていて気になるところといえば、主に音響スタッフ役のキャラで見かける素人臭い演技でしょう。最初は「本当にスタッフが演技しているのかな?」と思っていたらちゃんとプロの声優さんがクレジットされていて、特によく知っている伊藤静…

冬コミお疲れ様でした&2015年もよろしくお願いします&夏コミ予定

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 それと、冬コミお疲れ様でした&ありがとうございました。僕がサークル参加するようになって何回目のコミケかも覚えてないのですが、Key系の二次創作で参加していた頃を含めても過去最高の数…

C87(冬コミ)SHIROBAKO評論本告知

遅れに遅れましたが、当サークル「ふく彦」の冬コミ新刊が出来上がりましたので告知させていただきます。■SHIROBAKO最速評論本 ※実際には表紙モノクロです SHIROBAKOの最速であろう評論本を出します。 ・アニメーションって命を吹き込むってことだろう? ど…

まるで宝塚?! 水樹奈々座長公演の舞台として観る「クロスアンジュ」

今期はSHIROBAKOに続いて面白いと思ってるのが「クロスアンジュ」です。ロボットアニメだしキングレコード&スターチャイルド色満載で絶対好きにならないだろうなって放送前には思っていたのですが、非常に突き抜けた描き方をしているのと、案外キャラクター…

2014年アニメ映画の感想や個人的な評価とか

2014年に観に行ったアニメ映画は9本でした。1ヶ月に1本くらいは観ておいていいのかなと思うわけですが、以前のことを思えば頻繁に足を運ぶようになったと思ってます。ただ、オリジナルのアニメ映画はたった2本ですし、他にもOVAだけの予定だったもの…

SHIROBAKOのミムジーとロジーの人形劇は本当に不要なのか?

先日複数のフォロワーさんが「あの人形劇って要らないよね。意味ないよね」と言っているのを観ていました。確かに、主人公である宮森あおいのモノローグの替わりに入れているようにも見えますし、特にここで何か新しい何かが提示されるわけでもないのでその…

SHIROBAKOの宮森あおいから観る、水島努監督作品の主人公視点と描き方の特徴

SHIROBAKOに関連してフォロワーさんがこんなツイートをしていたのがふと気になりました。SHIROBAKOの木下監督の才能というのが今ひとつ見えてこないからなあ。スロースターターなのはわかるけど— しめすへん@みそかつ県 (@shimesuhen) 2014, 12月 9 SHIROBA…

アニメ監督を料理人として例えてみる「味の濃い監督」と「薄味の監督」〜結城友奈は勇者であるとゆるゆり映画を観て

先日、OVAだけだったはずが映画館で上映することになった「ゆるゆり なちゅやちゅみ」を観てきたわけですが、大満足の出来でニヤニヤしっぱなしでした。ゆるゆりは原作1巻の初版を買ったくらいには原作ファンで、アニメが始まった時はすごく面白く出来てい…

タローとゴスロリ様から観る、みじかい監督(長井龍雪さん)とSHIROBAKOとの関連性、水島努監督の意図とは?

SHIROBAKO8話を観ていたら、新人制作進行のタローが「みじかい監督とかと仕事してみてえっす!!」ってことをスタジオカナンに移籍する先輩制作進行の落合に言う場面がありました。スタジオカナンが具体的にはどこを指すのかはわからないのですが、大手でロ…