けいおん!3巻読んだよ

 けいおん!3巻を買ってきました。
 まあ文句ない内容でしたね。と言うか、2巻までの割合おとなしい作りから一変したような、めちゃくちゃ百合百合してますw 
 まず、裏表紙のムギがさりげに唯の腕を掴んでたり、あずにゃんがだんだん唯の抱きつきにうっとりしだしたり(当社比)、考えもしなかったカップリングを試みてたり、唯のアホっぷりも加速してたり、さわちゃんが自重しなさすぎたりとか、とにかく全てにおいてパワーアップしてます。あーこれ、4巻くらいで終わって欲しくないですねえ。一部では大学進学しても続くんじゃないかと言う話もありますが、個人的には一旦進むのを止めて、すき間のエピソードを埋めたりとか、中学時代の話で丸々1回分にしたりして欲しいですねえ。まあ、ここまで5人(+数人)の仲が進んでからのエピソードの方が断然面白いので複雑ですけども。

 ゲーマーズでブックカバーを2つ手に入れたので、百合成分を相当補給出来ましたし。本当にありがとうございました。
http://akiba.kakaku.com/hobby/0912/04/010000.php

 こちらは大人気だったメロンブックスの特典ブックカバーです。
http://www.melonbooks.co.jp/contents/comic/k-on3/main.html

二次元的な町おこしは原画家さんの新たな活躍の場となるか

 かぎっこのじゆうちょうさんの記事で思うことがあり、少し自分なりにまとめてみます。

 西又葵さんのイラスト展開で、二次元的な地域振興の先駆けともなっている羽後町の事例ですが、これは「外部から招聘された」と言うもので、例えばマンガの原作の舞台にしてたりだとか、あるいは原作者の故郷・出身地の場合の町おこしとは異なる事例です。後者の場合は、原作者が故郷に対して恩返しをすると言う意味合いがありますが、どこの町でも出来ることではありません。これに対して羽後町の場合は、何の縁もゆかりもない無いところから起こした町おこしです。このケースは、発起する町にもメリットはありますが、依頼される作家さんにもいい話だと思うのです。
 羽後町では西又葵さん以外にも、樋上いたるさんやNa-Gaさんに駒都えーじさん、VA系列の兎塚エイジさん、ボーカロイドキャラデザでおなじみのKEIさんなど(羽後メロン絵に、メロンブックスのメロンちゃんキャラデザの風上旬さんを起用してるのには笑いましたがw)そうとうたるメンツで展開してるようです。そしてこれは、原画家さんの新たな収入源の模索という側面もあるのではないでしょうか?
■羽後町のスティックポスターのページ
http://www.adthree.com/poster-ugo/index.html
 
 原画家さんといえば、メーカー・ブランド所属の場合はあくまで「給料」をもらっての活動で、携わったゲームが爆発的にヒットしても収入が上がらないジレンマはあると思うのです。なので割と多くの原画家さんがフリーになったり、フリーのまま活動していたりしています。
 が、フリーの原画家さんって、原画一本でやっていくのは難しいはずです。何より、あんまり仕事の口が無いのかな?と思うのです。雑誌の表紙なんて枚数的にそれほどありませんし、ゲームの原画だと枚数としては多い……というか多すぎですし、その割には、例えばいのうのいぢさん原画のエロゲが大ヒットしない(賛否アリ)など、原画家の名前でブレイクするようなエロゲは少ないと言うことで、思い通りにいかないケースも多いように思います。ヒットすれば、グッズのデザインだとかアニメ化の際の監修などの仕事も増えると思うのですが、原画家さん個人の力ではコントロール出来ない部分が多いように思うのです。
 ラノベの挿絵があるじゃないか!と言う声もあるでしょうけども、かなり安いと言う話もあります…。それだけではとても食べていけないくらいに。アニメ化してブームにでもなればお金も入りそうなものなんですけども、大半は小説だけで終わってしまうものですからね。そうなれば、ギャラもそれほど発生しないのでしょう。
 エロゲ原画家さんの中には、エロ漫画家などマンガ家への道に進む人もいますが、中には「一枚絵は描けてもマンガは無理」な人とか、「エロ自体には定評の無い」人、「作画スピードが遅い」人もいますし、そういう人であれば、原画家と漫画家の両立は無理ですよね。また、エロマンガだと、読み切りを早く多く書けるかどうかってスキルも必要でしょう。読み切りエロ漫画って考えてみると、毎回キャラを起こしてシチュ考えて…ですから、常に一次創作を続けているようなものでもあるんですよね。
 そう考えると、あくまで一枚絵での仕事になる二次元での町おこしは、原画家さんたちが自分の今あるスキルを最大限に生かせる、新たな収入源となるのではないか?と思うのです。
 もちろん、例えばお寺やら城やら風景やら、その地域のシンボルとなる風景を描かなければならなかったりはしますが、そもそも原画家であれば美大卒とか、そういう絵心の多い人が多くて、実は美少女キャラを描くほうが苦手、と言う人もいるでしょうから、あまり苦にならないでしょう。ってか、絵のプロなんですから得意に決まってますよね。
 キャラも、自身が手がけた有名な作品から流用する場合だと、そのブランドと自分との折半とかになるんでしょうが、オリジナルキャラの場合は、版権なども自分のものに出来るケースも出てくるでしょうから、もしヒットすれば、ラノベのギャラなんて吹っ飛ぶくらいに入ってきそうなんですが。
 ただ、今は物珍しさで売れているだけ、の可能性はありますし、各地域で乱発してしまうと新鮮味も減りますしね。それに、その絵師自体が持つ影響力やカリスマ性にも拠る部分もありますし、発案する地域の仕掛け人の発想力や商才にも左右される部分があるでしょう。絵師として中途半端な知名度だったり、ブランドや特定のゲームに依存した人気の場合は、よほど上手く絵柄や商品をプロデュースしなければ人気を獲得することはできないでしょう。
 その土地に縁のある原画家さんとかだと、更に話題性も増して良いんでしょうけども、エロゲの原画家さんとかだとそれがプラスにばかり働くわけでは無いでしょう。むしろ、そういう縁がなくとも起こせるビジネスチャンスだと言う点が重要な気がします。
 オタク業界は飽和状態ですし、どっちにしても買うのはオタクなのかもしれませんが、それでも外の世界に活躍の場を求められるわけですから悪い話では無いはずです。地方の無名な絵師さんが、キャラの良さだけで有名になっていくサクセスストーリーを奪ってしまう恐れはありますが、優れた絵師さんが報われる一つのきっかけになればいいな、と考えてます。


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