コミコミ11レポート…イベントに魅力が無くなって来たかな?

 何とか新刊を完成させ、製本までして(友人と話したりゲームしたり酒飲んだりもしてw)寝たのが…3時半か4時頃。起きたのが8時でしたから(偶然起きた)、以前ほど無理はしていません。以前は徹夜で本を完成させて、会場に行く前にコンビニでコピーし、そのままバスに乗ったりもしていましたからね…。今はそんなパワーありませんが、正味丸1日で作れたことは自信になりましたw …クオリティを上げる努力を忘れないようにしたいですが。
 
 そんなこんなで、ゆっくり自宅を出たら、会場のインテックス大阪に着いたのが10時20分とかなりギリギリ。ただ、一般待機列に並んでいる人の数が、こみっくトレジャーに比べると若干少なかったような気はしました。
 イベントが始まっても、島サークルに流れてくるまでは時間が掛かったようにも思いました。が、ウチのサークルは、10時半までが一番忙しかったかも…。つまり、目当ての大手サークルを見てから、こちら側に人が流れてこないんですよね。まあ人はいるんですが、本を真剣には探していないと言うか。これはこみっくトレジャーでも見られる光景ではありますけど。
 買ってくれる人を見ているとわかるんですが、新しい人ってそんなにいないんですよ。いつも買ってくれる人だったり、スケブを頼む目的があるから…って人だったり。もちろん、そういう動機でも買ってくれることは有難いんですが、寂しさを感じる部分ももちろんあります。
 つまり、大阪での鍵(Key系)ジャンルは瀕死状態だと言うことです。サークル数は激減していますし(Key全部を合わせても13くらい)、比例するように、求めている人も減っている、と。実は、これは鍵に限ったことでは無く、ToHeart2も同じく減少傾向に歯止めが掛かっていません。ただ鍵には、リトルバスターズが控えています。そこに賭けてみたいと思います。まあ、リトバスCLANNADほど、SS熱の湧くゲームかどうか、不安な点はかなり多くあるんですけど…。
 そんなわけで、僕らのイベント自体は、12時を前にほぼ終了しました(汗。

  • 低下するコミコミの地位。原因は?

 その他のサークルも少しだけ見て回ったんですが、昔ほど「買いたい!」ってサークルさんの参加が減ったような、そういうサークルさんの新刊率が低かったような。何が原因だろう?って考えたんですが、やはり「関西地区のイベントの地盤沈下」と「サンクリの拡大(重要性の高まり)」が挙げられると見ています。
 関西の沈下傾向は明らかです。関西を拠点に活動しているサークルさんって、大手ではほとんどありませんからね。昔なら、Cuvieさん(ShootOuts)とかあずまゆきさん(いむもや本舗)とか、関西を拠点にしている人たちも多かったんですが、商業デビューとともに関西を去ってしまったりしましたからね。で、それに続く人たちが関西から出てきているか?!といえば、そこまでの人が出てきていない、と。出てきてもすぐに東の重力に引っ張られてしまいますので、定着しません。特にエロが出来る人に関しては、乱立状態が続くエロマンガ業界がすぐに目をつけてしまうため、その確率が断然高くなってしまう、と言うことになっているようです。
 また、こみっくトレジャーの拡大傾向も、間接的に関西の地盤沈下に関与していると見ています。なぜかと言えば、こみトレと言うイベントはあくまで「アフターコミケ」です。コミケがあって、その受け皿に関西の「こみトレ」があるわけです。だいたい、コミケから2〜3週間と言う期間の短さから考えても、コミケ参加サークルはなかなか新刊を出せませんしね。つまり、このイベントが定着してしまえば、関西ではコミケの受け皿イベントが最大のイベントになるわけで、新刊率は相当落ちます。つまり、関西のイベント合わせの新刊を出すサークルが相対的に減るわけです。コミコミは、コミケからはある程度離れた日程で行われているため、新刊率が高いイベントでもありました。が、有力サークルが減り、一般参加者も減少するとなり、年1回開催がこのまま定着してしまえば、より地位低下が避けられない状況に陥るわけです。
 もう一つが、サンクリの拡大(重要性の高まり)です。サンクリは、かつてはコミケの無い時期の、中規模の男性向けイベントとして開催されていました。が、「コミックレヴォリューションレヴォ)」の消滅と共に、「レヴォ」の受け皿的なイベントとして有力サークルが流れるようになりました。このサンクリは、年に4回ほど開催されていて、大体は、1,2月・4月・6月・10月に開催されているみたいです。そうです。コミコミの開催時期とモロに被っているんですよ。コミコミはかつて、レヴォの受け皿的なイベントという性格も持っていました。レヴォの開催が、大体4月末でしたから、レヴォの新刊を再販で出しつつ、コミコミ新刊も出せるかな?と言うサークルさんが結構いました。が、そのレヴォが無くなりました。で、コミコミの1,2週後にサンクリが開催されるわけです。首都圏の男性向け系サークルさんは、わざわざ大阪に遠征するまでもなく、サンクリに集中すれば良いわけです。つまり現在のコミコミは、サンクリがライバルになっているわけなんです。以前なら、関東のサークルさんは、コミケレヴォだけ出ていれば良かったのですが、それがサンクリに代わったということで…。
 って感じで、勢いが無くなっているんだろうと思います。打開策とすれば…、GW開催にするとか、3月末開催にするとかでしょうね。コミケの影響が全くありませんから、参加はしやすいですし。まあ3月末とかになると、今度は「レヴォの後継イベント?」の「COMIC1」と被ることになるのですが…。難しいものですね。