個人的な『ブログ』と『Twitter』の根本的な違い

 Twitterを始めて1ヵ月半くらい経ちましたが、ものぐさな性格ゆえ、あまりこちらからフォローしに行ってないにも関わらず、それなりにフォロワーが集まって充実しているように思います。最初は、本当にコアに仲の良い人たちだけ30人くらいとか、60人くらい集まれば打ち切ろうとか色々と考えていたんですけども、自分の向いてる方向を少し変えると、いくらでも共通点のある人が見つかるわけで…まあ人間の欲望なんて、突き進めば底なしだということがよくわかりました。
 さて、TwitterのTL(タイムライン…フォローしている人たちのツイート一覧)を見ていると、ブロガーさんでよく見かけるのが「Twitterを始めて長文のブログ記事を書かなくなった」というものです。ブログの中には、Twitterブログパーツだけが延々と更新されてるだけのところだったり、Twitterでつぶやいたことをそのまま反映しているだけのところとかあって、確かに質の低下が進んでいるようには見受けられます。
 僕も…もちろん影響は受けてます。更新頻度は落ちてますしね。ただ、それは今までブログで書くべきことではなかったようなことをTwitterで流しているだけであって、ブログ記事向けの長文に関しては、思いついたら書くようにはしてます。ただ最近あまり思いつかないだけです。
 まあ言い訳は置いておくとして…。僕が考えているブログとTwitterの違いについてを列記しておきます。

 まず、ブログとTwitterでの読者の受け取り方の違いについてを考えないといけませんよね。
 ブログってのは、基本的に「垂れ流し」です。もちろんトラックバックやリンク貼り付けなどで、参照先サイトにその記事の存在を間接的に知らせることはできますが、基本的には単方向のツールだと思います。それに、ある程度アクセスのあるサイトでも無ければ、文中にリンクを貼ったところで参照先に飛ぶ件数が少なければ自分のブログ記事の存在すら知らせる手段を失いますしね。
 それに対してTwitterは、ある程度は双方向なツールと言えるかもしれません。とりあえず、読むか読まないかは別として、自分をフォローしてる人は自分のツイートを見ている可能性が高いわけで。リアルにTLを眺めていて、かつそのツイートに興味があればリプライ(返信)してくるでしょう。逆に、自分がフォローしてる相手のツイートに反応するのも一つです。その中で波長が合う人合わない人を見つけて、よりリプライを積極的にするとか、自分のツイートにより反応してくれる人と仲良くするなど、そこからの発展形もあるのが楽しいですね。
 あとは、「リアル」であることでしょう。もちろんTwitterはリアルタイムにコミュニケーションが取れるのがウリのツールですが、TL上には自分の発言が残っているわけで、あまりフォローしている人が多くないフォロワーであれば、1日くらいのTLを見返してリプライしてくれる場合もあります。が、それは稀なケースで、基本的には同じ時間に活動している人とのコミュニケーションになるわけです。逆に、その時間にTwitterを使ってない人、使えない人に対してのコミュニケーション手段にはなり得ないわけです。
 これに対してブログは、従来の単方向ではありますが、リアルである必要はありません。むしろリアルでの反応返しはさして意味が無く、またコメントなどなら1対1でのやり取りにもなりますから、時間が空いてもコミュニケーションを取ることが出来ます。
 ただブログって、1対1なんですよね。しょせん、自分という個のブログに対して、不特定多数の読者がいる…と言えば聞こえがいいですが、書いた自分とコメントをくれた人。この関係だけでしかない。もちろん、ブログ記事を取り上げたニュースサイトさんという関係もあるでしょうし、拍手とかトラバとかっていう関係もあるでしょうが、ブログを書いているほうは基本的に「垂れ流し」「発信オンリー」でしょうから。他のブログからの派生記事もありますが。
 それに対してTwitterって、1対多な気がします。もちろんフォロワーの数にもよるんでしょうが、リアルで見られているか見られていないかわからないというのはあるとしても、その時にTwitter上にいるフォロワーに対しては、リアルタイムにメッセージを送っているわけです。TwitterのTLを見ようとしたら見えてしまうわけですね。だからそのツイートが、例えばネタ振り的なものだったり結論的なものだったり、あるいはただ自分の気分を垂れ流したりというのも、すべて同じように相手に表示されるわけです。ブログなら、読者は能動的に見に行くことになるわけですが、Twitterでは例え自らがフォローした相手だったとはいえ、TLを表示させたときに表示されてしまうわけですから。ネガティブなことを書きましたが、ブログが「見に行くもの」に対して、Twitterは「見えてしまう」ものという違いは大きいと思います。
 また当然ですが、ブログは長文を書いてナンボですし、レイアウトを含めてのものだと思いますが、Twitterは多くて2行くらいですし、表示形式にもこだわりは作れません。一人のツイートの連投も嫌われますしね。
 そう考えると、Twitterにヘビーに浸かってしまって、ブログの更新がおざなりになる理由がよくわかりませんよね。そうなるのって、そもそもブログに向かない指向なのか、Twitterでの1対多のやり取り自体に面白さを見出しているのか、あるいは少ない時間をTwitterに奪われているだけなのか…。ブログとTwitterは全くの別物にも思えるんですから。

 何かまとまらない上に書ききれなかったことばかりのような気がしますが、非常に面白いツールであることは間違い無さそうです。
 僕のようなツッコミ型の人間のツイートは面白く無いと思いますが、それでも、周囲に誰かやってる人間がいるのなら、やってみる価値はあると思います。


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