隠し企画?リトバスアフター「クドわふたー」から見るKeyの事情とは?

 鍵っ子ブログさんとかで掲載されていましたが、リトルバスターズ!能美クドリャフカのスピンオフ作品である「クドわふたー」が、今度のG'sで発表されるようです。

■鍵っ子ブログ
http://www.i-love-key.net/archives/2009/12/2010.html
■Primula
http://d.hatena.ne.jp/cloverleaf24/20091224/p1

 あくまでファンディスクではなく、スピンオフのアフター、アドベンチャーゲームであると馬場社長がTwitter上で明かされているので、智代アフターみたいな形式で出るものと思います。発売は来年夏とのことですが、これはどうなるかわかりませんね。
 ちなみに発表されているスタッフは以下の通りです。
 

企画:魁
原画:Na-Ga
シナリオ:城桐央
音楽:清水雄一
音楽監修:麻枝准

 企画が魁センセーなのに驚きますが、企画を出来る人が今のKeyにはいないので、麻枝さんとも仲の良い魁センセーをあてたのだと思います。Na-Gaさんも、ABには原画や設定画、キャラデザの監修くらいでものすごく関わっているわけではありませんし、Rewriteには全く関与していないわけなので、何をしてるのかな?と思っていたくらいでした。これをやっていたんですね。城桐さんに関しても、Keyのスタッフではなく(今はわかりませんが)外注さんとして参加していたわけなので、ABやRewriteとは関係なく書けるでしょう。
 問題は……音楽ですね。麻枝さんがABで、折戸さんはRewriteで手一杯だと思いますし(麻枝さんは開いているはずですけど)、Keyには他に音楽をやる人がいない。と言うことで、たびたび麻枝さんのコラムなどで登場してる新人の清水さんが担当することになったんだと思うんですが……。リトバスで曲を作っていたわけではありませんし、これが実質デビュー作となりますからちと心配です。まあ智代アフターではBGMはほぼ新曲でしたが、絵師も変えての単独作品という位置づけでもありましたからね。クドわふたーNa-Gaさんが引き続いて絵をするわけですから、リトバスEXと連続した作品という位置づけになると思います。なので既存BGMのアレンジを多用してもイケるんじゃないかとは思います。が、逆にBGMの雰囲気が変われば、大きな違和感になるかもしれません。
 でも、見れば見るほど、Rewriteが控えてる今のKeyで出来る片手間の企画のように感じてしまいます。しかも、それほど予算を掛けられない事情も見え隠れしますしね。
 例えば、いたるさんが関われないのであれば、外部から絵師さんを参加させると言う選択肢もあったわけですが、それはしてない……と。音楽にしてもそうですね。リトバスでは、麻枝さんと折戸さんではまかなえない曲を外注さんによって制作されていたわけですが、クドわふたーではそれをしていません。シナリオにしても、城桐さんひとりのクレジットしか無いと言うことは、例えば美魚・美鳥の樫田レオさんは呼ばなかったと言うことですし、もちろん都乃河さんや麻枝さんもシナリオには完全にノータッチと言うことにもなります(これは後々わかりませんけども)。
 つまり、現行で動けるVA内のスタッフだけでほぼ作られる、と言うことですね。なので、もの凄く低予算で出来そうだと言うことです。
 そして気になるのは「Rewrite」との兼ね合いですが……。これはどう考えても、Rewriteの完成のメドが立たないからではないでしょうか? 小規模なメーカーなら資金のためとも言えるんですが、VAなのでそれはないでしょう。むしろ、リトバスCE以降はあまり存在感を示せてなかったKeyの、Rewriteまでのつなぎという意味合いのほうが強いような気がします。
 もちろん、来春放送予定の「Angel Beats!」が放送されたら、内容次第ではもの凄く話題になるでしょうが、とても「全国ネット」で放送されるような規模にはならないという話です。AIRKanon京アニ版)はBS-iとBSデジタルでしたし、CLANNADも一期は地上波3局、二期(AFTER)は4局ネットでした。これを越える可能性は高くないわけですし、麻枝さんとみさき樹里さんの対談(AB開発日誌内)で、九州で放送される可能性は低いという趣旨のことを言っていたので、良くて東京・大阪・名古屋の3局くらいでの放送にとどまるでしょう。そもそもアニメオリジナル作品ですし、人気が出たとしてもKeyとしてどのくらい話題に上がるかや、ゲームの売り上げに繋がるかなど、未知数な部分が多すぎます。そう考えると、Keyとしてゲームを発売するのが一番、手っとり早い話題作りですよね。
 あとは、リトバスのアニメ化とのカラミです。難航してるのか、ABが入ったためにスケジュール調整されているのか、あるいは何処も手を挙げないのかはわかりませんけども、リトバスCEが今年発売されたものの、リトバスという作品の新しいものは、昨年発売のリトバスCEで止まっているわけです。アニメ化がいつになるかがわからないですし、PSPに今後移植されるかもしれませんが、新要素はそれほど考えられないでしょう。CLANNADの「光坂」みたいなスピンオフSSも今のところ連載されてませんからね。「クドわふたー」が出れば、格好のつなぎにもなるでしょう。
 なので、この後クド以外のスピンオフ作品・アフター作品が出る可能性はあまり高いとは思えません。あくまで間をつなぐ意味合いが大きい作品だと思うので。超個人的には、城桐さんがやるならはるかな姉妹のスピンオフが、樫田レオさんがやれるのなら美鳥のスピンオフ超見たいんですが。もちろん沙耶のスピンオフも見てみたいんですけどね。でもこの辺には早期には期待しないようにしたいと思います。

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 もう一つ気になるとしたら、18禁だと言うことでしょうか。もちろんEXからの繋がりだからだと思いますが、ここをエロにすることで、リトバスのアニメ化に影響とか無いのかな?とか思ってしまいます。まあこの辺は、エロゲ→地上波アニメの流れも普通に定着してるので問題ないかもしれませんけども。これはたぶん、Rewriteが非エロだからなのでは?と考えているのですが、もしかするとKeyはエロで行くのか?と逆も考えてしまいますね。VA馬場社長の「来年は全年齢向けを拡充する」と言うのは、VA大賞などの企画のことなのかもしれませんしね……。

 あと、馬場社長のつぶやきを追加。

G’sをぜひ買ってください。読んでいただければわかるとおもうけど、だーまえが話題さらってくれてた間、Rewriteもクドあふも、ずっと雌伏してつくってたんだ。つまり、もうずっと来年はKeyのターンにしたい。てか、メリークリスマス。

 とのことです。これが本当なら、7月くらいにクドわふたーが出て、年末くらいにRewriteが発売される流れなんだろうけど……半年開けずに発売なんてあり得るんだろうか?と疑問に思いますね。リトバスCE発売にかなり手こずったくらいなので……。関係ないのかもしれませんが。


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