Angel Beats!ゲーム化についてのレポと雑感

 先週日曜日に京都大学で行われた『Angel Beats!大ヒット記念企画 〜岸と麻枝の「俺たちが講演してやんよ」』に参加してきました。レポートは後日上げるとして、今回は話題になっている「Angel Beats!ゲーム化」の話について取り上げようと思います。
 これは、講演中に麻枝さんご自身が、流れを読まずいきなり話し始めたので聴いているほうは「ネタ?」と最初は思ってしまいました。が、どうやらネタでは無いようです。具体的な発言は以下の感じです。

  • シナリオは先週から書き始めた

 めっちゃ最近やん! っていう心の中でのツッコミでしたw まだまだこれからって感じではありますね。

  • 岩沢さんが消えないルートあるよ!

 こんな口調ではありませんでしたが、明言されていました。岩沢が麻枝さんの思惑とは違い人気が出たことからの流れで言ったのかもしれません。

  • 各キャラの過去話もやりたい

 過去が明らかになった音無やユイ、日向に直井以外の過去話が明らかになりそうです。気になるキャラはいっぱいいますよね。TKとかTKとかTKとか(黙れ)。野田とか大山君とか男勢もそうですが、ひさ子とか遊佐とか気になるキャラは結構いますので、それだけでかなり良いネタにはなりそうです。ただし、AB!ってあくまで、どんな事情であれ未練を持ってあの場に集まったメンツでのドタバタ劇、という側面もあると思うので、あまり過去話を掘り下げてやってしまうのはどうなの?という気はしないでもありません。

  • うちの開発力ではRPGは難しい

 麻枝さん発言ですが、この言葉の裏を取れば、つまりはKey/VAから出そうという考えで動いているってことですよね? 麻枝さんがVA社員であり続ける以上は当然ではあるんですが、ただその場合は発売時期が相当先になりそうですよね……。
 後にVA馬場社長がTwitterで「半年後に麻枝さんから進捗などを聞いて、そこで正式なプロジェクトとして発足するかどうかを決める」という趣旨の発言をされていたため、まだまだ具体化していくには程遠いというか、実現するかどうかも不透明な状態ではあるようですね。VAの中だけで収まりきるものになるかどうかもわかりませんし。
 ただまあ、麻枝さんの「Angel Beats!を今後、ライフワークのようにやっていきたい」という発言から、恐らくは実現させるでしょうし、実現させるべく、自身を追い込むべく敢えて講演会の場で発表したのだと思います。先走り感は否めませんが、後には引けない状況を作りたかったように感じますし、麻枝さんがTwitterをかなりじっくり見ているらしいというのは講演会でも熱く語っておられたので、何かいいアイデアがユーザーから出てこないか見るためかもしれませんね。

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 問題は色々ありますけどね。どういうゲームにするのかとか、主人公は誰なのか、腐な方々期待の展開もつけるのかというものから、あの声優陣をそのまま使うことの難しさとか、アニプレックスと版権の問題はどうするのかとか……。まあこの辺は僕らが考えるところではありませんけどね。ゲームの形式やシステムなんかは想像するのも楽しいですけどね。今までのようなノベルのようなAVGなのか、RPGは難しいまでもSLGみたいなものならできそう、とか。そもそもアニメ本編のシナリオをどこまで生かして、あるいは壊して作るのかってのもありますよね。前述の、岩沢が成仏せずに生き残ったままのシナリオであれば、ユイがメインボーカルになったり、戦線の正式メンバーとして採用されたり、という本編の流れから外れてしまうわけで。個人的には、AB!本編のあの話は、ひとつの選択肢を選び続けた結果のひとつの道だった、という見方なので、どう描いてくれても面白くなれば問題ないかなー、と思っています。
 まあ、下手にOVA化とかで中途半端に延命させるようなことよりはゲーム化のほうがありがたいですし、このほうがスッキリはしますよね。AB!本編で触れられなかったエピソードがどのくらい明らかになるのかはわかりませんが、「ゲームでしか出来ないこと」はそもそも麻枝さんは得意だと思うので期待したいところです。
 ただ、これで麻枝さんが再度アニメを作る、というわけには行かなくなりそうなのは残念ですね。もう一本くらいは観たかったなあと思っていたので。
 それと、AB!ゲーム化は既定路線との声もありますが、ならばアニメからそう遠くない時期に出さなければ、商売としてはあまり良くないのかな、とは思います。アニメでハマった人たちが、果たして1年後2年後にもAB!を覚えていて、アニメで熱狂してた人たちが買ってくれるかどうかは微妙だからです。ギャルゲーユーザーは割と待つことに慣れていると考えていますが、アニメファンは一過性で終わってしまい、また次に始まる別のアニメに流れていってしまうというケースが多いですからね……。本当なら、アニメをやってる最中にゲームのほうも取り掛かっていないと……とは思いますが、麻枝さんが死にますからまあ無理なんですけどね。VAとしても、AB!の企画自体は大成功だとは思いますが、ゲーム会社としてはAB!ファンたちへの受け皿がなさすぎて、Keyのゲームを知らない層をゲームへと引き込めていないんじゃないかと思います。なのでゲーム化は当然の流れではありますが、近い時期に出さないとそうしたライト層は取り込めないでしょうね。そこは覚悟の企画なのかもしれませんけども。
 対象年齢的には、やるなら全年齢向けでしょう。AB!のファン層は非常に若いと思うので、エロゲはあり得ないでしょうね。腐向けにBLゲーというのもあるのかもしれませんが……特定の層にしかウケないのでたぶん無いですねw Rewriteも全年齢なので、Keyはエロから離れてしまいそうなんですが仕方ないでしょう。KeyはAB!放送直後にエロゲである「クドわふたー」を出したわけですが、エロゲな上にリトバスのスピンオフ作品ということでAB!の層を取り込めるような内容ではなかったため、相乗効果が期待しにくい状況を作ってしまった例もありますし……。

 ちょっと時間が掛かりそうなのが気がかりですが、たぶん何年後だったとしても出たら買います。個人的にはRewriteよりもこっちって感じですね。何年後かはわかりませんが(汗。

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