2012年 テレビアニメED十選
OPに引き続きエンディングをやります。
10曲選ぶのにギリギリだったOPとは違い、印象的で好きな曲が多くかなり厳選して選んだ10曲になりました。引きにピッタリの曲や音楽性の高い曲など多種多様だったように感じました。買ったCDもEDのほうが断然多かったんじゃないかな? と思うくらいには充実していた印象があります。
■冬
- アーティスト: やなぎなぎ
- 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
- 発売日: 2012/02/29
- メディア: CD
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ジェネオンが音楽もアニメ本体もどちらも作っているからなのかどうかわからないのですが、本編の引きからEDへと入るあの演出と映像の使い方は上手かったですよね。もちろんEDアニメ自体も長井龍雪さんらしい非常に良い映像だったのではないでしょうか。
- ふたりのきもちのほんとのひみつ やすなとソーニャ(キルミーベイベー)
- アーティスト: やすなとソーニャ(cv:赤?千夏・田村睦心)
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2012/10/31
- メディア: MP3 ダウンロード
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そして何よりEDアニメですよ。キルミーダンス! これは原作ネタ(単行本1巻カバー裏)であったわけですが、それがアニメーションとして動く姿が見れるとはって感じで良かったですね(ちなみに原作読んだのはアニメ観た後ですが)。ただこのシュールな曲と踊りを子ども向けアニメとして見せたい気がしました。絶対真似しちゃダメだよ!って描かれそうですが(このリズムでこの動きは相当無理ですけど)。
- アーティスト: 中島愛
- 出版社/メーカー: flying DOG
- 発売日: 2012/02/01
- メディア: CD
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もちろん曲も素晴らしかったと思います。曲調としてはOPと違う方向性ではありましたが、非常に爽やかでいい締めになっていたように感じました。ただ、OPやEDが良すぎたような気もしないでもないですね。
■春
- Above your hand Annabel(さんかれあ)
- アーティスト: Annabel,myu
- 出版社/メーカー: ランティス
- 発売日: 2012/05/23
- メディア: CD
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Annabelさんは今年3タイトルでアニメ主題歌を歌っていましたが、その中でも一番好きかもしれません。EDアニメと同じく非常に美しく、木漏れ日のようなほのかな暖かさを感じる歌声をぞんぶんに生かした1曲になっていると思います。ビックリするくらいに売れませんでしたが、バラードナンバーの中でも超抜の出来だと思います。
- Duty Friend NIKIIE(LUPIN the Third -峰不二子という女-)
LUPIN the Third 峰不二子という女 BD-BOX [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: バップ
- 発売日: 2012/09/19
- メディア: Blu-ray
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独特のクールさというかかっこ良さがありますよね、この曲。まだこの歌い手さんはさほど知名度があるわけではありませんが、プロデュースのされ方次第ではもっと有名になれる要素はあるんじゃないかと思ってます。
演出も良かったですね。ほぼ止め絵ではありましたが、山下祐さんが演出から作監までしていたようで、ロリ不二子ちゃんの幼いのに既に娼婦のような妖艶さを醸し出してるあたりのエロスがすごく前面に出ていたように思います。素晴らしい仕事だなあと思いながら毎回観てました。
■夏
ゆるゆり♪♪ エンディングテーマ 100%ちゅ~学生 (初回限定盤) (キャラカード付)
- アーティスト: 七森中☆ごらく部
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2012/07/04
- メディア: CD
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EDアニメの色合いというか絵の感じも結構好きだったりします。そんなに動く映像にはなってませんが、1日が終わって中学から帰宅する途中の4人の何気ない1日の終わりがすごくよく映像化されていたと思います。雰囲気がすごく良いですよね。 風刺というか時事ネタでもの凄く遊んでいた感のあるじょしらくでしたが、EDが桃黒亭一門ことももいろクローバーZだったのにはビックリしましたし、聴いてみても凄いインパクトがありましたね。ももいろクローバーZといえばモーレツ宇宙海賊の主題歌も歌っていたわけですがパッと聴いた時に合わない感じがありました。が、じょしらくでのももクロは最初に聴いた時から「おおっ」って感じで合っていたと思います。モーパイもじょしらくもプロデュースは前山田健一さんなわけですが、じょしらくのほうがよりアニメの主題歌としてのイメージが捉えやすかったのではないかとも感じました。
そしてそんなももクロの曲にSDキャラを動かすEDアニメーションで彩りを添えた形となりましたが予想以上に動きましたね。絵コンテ・演出は監督でもある水島努なわけですが、氏のコンテなEDって動かさないことが多かったのです。が、ももクロのこの曲が上がってきたことで動かさないわけにはいかないだろうということで無理言って動かすEDにしたらしいのですが、細かい動きも含めていい仕事してますよね。テンポの早い曲に合わせたSDキャラの動きは、今年のアニメ主題歌でも相当なレベルだったのではないでしょうか。最終回では最終回で出てきた新キャラだったウザンヌの乱入もあるなど楽しいEDアニメだったのではないかと思います。
個人的には曲云々だけではなく、アイドルユニットが歌うアニメ主題歌を、曲を作る側がユニットとしての持ち味を出しつつも全力でアニメに合わせてくる感じと、その曲を受け取ったアニメ制作者がどう演出して相乗効果的に高め合っていけるかという部分において、アイドル業界とアニメ業界の上手い付き合い方の一つとしても問いかけた形になったような気がしました。アイドルユニットを起用するアニメ関係者や、アニメ主題歌をプロデュースするアイドルユニットのプロデューサーにはじょしらくの例を観て考えて欲しい気がしました。
■秋
ラテラリティ TVアニメ「ヨルムンガンドPERFECT ORDER」エンディングテーマ
- アーティスト: やなぎなぎ,藤田淳平
- 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
- 発売日: 2012/11/07
- メディア: CD
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ヨルムン2期はOPが1期よりもやや女性的な感じになっていたわけですが、むしろEDはバラードだった1期と比べるともの凄くアップテンポというか挑戦的な曲になっていて、よりココがアクティブになっていってる本編と合わせたような気がします。本編がより刺激的になっていってるので、そこに合わせたプロデュースになってるというのは素晴らしいですね。
TVアニメ「 さくら荘のペットな彼女 」エンディングテーマ「 DAYS of DASH 」
- アーティスト: 鈴木このみ
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2012/11/21
- メディア: CD
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曲そのものの出来は素晴らしいですよね。鈴木このみさんは聴けばまだ高校1年生だそうですが、その若いパワーのある歌声が存分に生きる曲調になっていると思います。この声量というか声の出方は凄いですね。もの凄く気持ちよく歌ってる感じとか、歌い手さんの年齢とキャラクターの年齢が合ってるのでそういう意味でのシンクロ率も素晴らしかったですね。
- 夢ぐも marble(ひだまりスケッチ×ハニカム)
- アーティスト: marble,micco,菊池達也
- 出版社/メーカー: ランティス
- 発売日: 2012/11/07
- メディア: CD
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この「夢ぐも」は流れてきた瞬間「ああ、これはいい……」となりました。特別編でもmarbleさんの曲は聴いてていいなあと思ったんですが、これはもの凄くキャッチーに響いて来ましたね。本編で上級生の卒業やら進路やらという話がよく出てきていることもあって、より「終わってしまう」感じがテンポは良いのに少し寂しい感じがするメロディが相乗効果となって、EDとしてすごくふさわしい曲になっていましたよね。
映像的にも、ゆのっちの儚げな表情が先輩たちを見送る未来というか、自身の未来を観ているような気もしてきて、作品と曲の相乗効果が凄いと思いました。
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選び終わりました。個人的にはやなぎなぎな1年だったといえるでしょう。非常に多種多様な曲を歌え、かつ自身の存在感も出していける、そんなアニソン界にとって貴重なボーカリストが主題歌プロデュースとしてはかなり高品質なジェネオンからデビューしたというのはすごく良かったと思ってます。選出してませんが、ヨルムンガンド1期の「Ambivalentidea」も名曲だと思いますしアベレージ的にも非常に高いものがあったと思います。
OPで選んだアニメがEDでも選んでるケースが多いですね。ヨルムンガンドはよほどのお気に入りということにもなりますが、だいたい主題歌プロデュースの上手いところがやってるということでもあるのだと思ってます。キルミーベイベーのシュールなキャラソン路線での統一感とか、さんかれあや輪廻のラグランジェの高い演出力と作品に合わせた曲、ゆるゆりの2期であることを踏まえた1期超えなキャラソン、さくら荘のペットな彼女のキャラソンOPとアニソンアーティストEDの良いとこ取りなプロデュース……とかそれぞれでしたけど、キャラソン主題歌に強いポニーキャニオン、アニソンアーティストのタイアップ曲のプロデュースに長けたジェネオンあたりが強かった気はしました。ランティスは飛び抜けた曲はさほど無かったものの比較的アベレージは高かったように思いました。
ちなみに惜しくも選外となってしまったのは、新世界よりの「割れたリンゴ」、ジョジョアニメの「Roundabout」、人類は衰退しましたの「ユメのなかノわたしのユメ」あたりも入れたかったところでした。
EDはOP以上に、アニメ本編を観た後に余韻に浸るためにはアニメ作品を構成する要素としてすごく重要なポジションだとも思ってます。故にいい曲が多かった今年は良かったと思いますし、来年もまたいい曲とたくさん出会えることを期待しています。
【参考】
2011年 テレビアニメED十選(自ブログ)
2012年 テレビアニメOP十選(自ブログ)
ヒグチ(@yokoline)さんによる「2012テレビアニメOP/ED3選(10選リンク付き)」
こばいも(@ko_baimo)さん(flower in my head)によるテレビアニメED10選 2012
ぎけん(@c_x )さん(物理的領域の因果的閉包性)による【2012】 テレビアニメED10選