SHIROBAKO1話に出てきた自主制作アニメーションが宗教色が濃かった件と京アニとの関連性について

 水島努監督好きなこともありますが、「SHIROBAKO」面白いですね。まだ1話しか観られてないのですが、ありとあらゆるところにネタが仕込んであって興味が尽きない作りになっていると思います。
 さてそんな中、1度目に観たとこから気になっていたのが、主人公の宮森あおいたちが高校時代に作っていた自主制作アニメーションがやたらと宗教色が濃かったことです。

 「神仏混淆七福陣」とかおおよそ女子高生が取り上げるには違和感しか無いモチーフで、一体どうしちゃったのかって思いました。まあ別に神仏混淆自体は日本に古来からあった神様も仏様も同じようなものとして信仰するって宗教というか文化みたいなものですけど、そもそもアニメのモチーフとしてはウケが良くないというかあまりやりたがらないことです。それなのに何で……と思いました。もちろん素人の女子高生ですし、当然プロデューサー的な存在がいるわけでもなく、ただやりたかった素材がこれだったというだけなのかもしれませんが、それでも気になってしまいました。
 そして思い当たったのが主要キャラでアニメーターになる安原絵麻のキャラ紹介文です。

憧れのアニメーターは、日常芝居を得意とするなにわアニメーションの堀内さん。
http://shirobako-anime.com/character.html

 武蔵野アニメーションと同じく「地名+アニメーション」というアニメ制作会社かつ日常芝居を得意とするアニメーターの堀内さん、とくればこれはもう京都アニメーション堀口悠紀子さんのほかないでしょう。けいおん!が日常アニメの代表的作品となった彼女の功績が大きかったわけですが、SHIROBAKO作中の時間ってまさに今のようなので(Gコレ:Gレコ? ファイト:Fate? が「えくそだすっ!」と同じクールだという話が出てましたよね)、今二十歳そこそこの新人アニメーターがけいおんに憧れてアニメ業界を目指すことには何ら不自然さは無いわけです。
 しかしそれと宗教っぽい自主制作アニメーションがどうして繋がるのか? それは京アニの歴史から繋がります。

■【OVA】しあわせってなあに
http://www.nicovideo.jp/watch/sm13903024

 これは幸福の科学に依頼されて京アニが作ったOVAで、京アニが作りたくて作ったというよりは、まだ下請けメインの時代に小遣い稼ぎみたいな感じで作られたもののようですが、その後に京アニオリジナル企画で作られた「MUNTOシリーズ」がやたらと宗教臭いと評判となりました(売れなかったようですが)。
 つまり、この京アニ堀口悠紀子さんに憧れてるって子は堀口さんが好きすぎて京アニ作品を見すぎて、堀口さんが関係あるかないかも関係なく乱読(視聴)して変な影響を受けて例の「神仏混淆七福陣」みたいなアニメを作るところに辿りついたのかなと思うのですが、そういうことはさておき、ただ単純に京アニ作品のオマージュを何かやりたかっただけなのかなあという感じに捉えました。「ハルヒ」や「らき☆すた」らKADOKAWA勢はややこしくなりそう、「CLANNAD」などKey原作も茶化したくない……となると、もはやネタとして語られる宗教シリーズを持ってくるのが面白いんじゃないかってなったような気がしてます。京アニに怒られないかどうかとは思いますが、メインで描いているわけでもありませんし、茶化した内容にもなってないしで良いんじゃないかなと。ちなみに水島監督はクレしんハレグゥ京アニの制作協力の凄さを実感してる人ですし、じょしらくげんしけん二代目京アニネタを披露するなどしてもいますから、このくらいやっても怒られない立場(?)なのかなって考えています。
 ちなみに、製作元であるワーナーが「うちのアニメで宗教ネタやるならこんなのが出てくるかな?」ってなったのが、この「とあるシリーズ」の正直クソコラですかね。

 ちなみに、水島努監督は「じょしらく」や「げんしけん二代目」「ケメコデラックス!」などで京アニ作品のオマージュを積極的に取り入れている「前歴」がありますw
 際どいネタも色々とねじ込んでくれそうで、SHIROBAKOが楽しみです。

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