高校生クイズ〜その3 舞台裏など

 僕が全国大会に出た年は、実は高校生クイズという番組そのものが存亡の危機にあったそうです。これは当時のスタッフの人から聞いた話ですが。ですが、どうも僕らの年の視聴率が高かったらしく、翌年以降の存続が決まったそうです。
 そう言えば、今年の番組予告では、知床から京都まで駆けずり回った…と言う風になっていましたが、僕らの年はそんなことありませんでした。と言うのは、ずっと東京の生田スタジオ(よみうりランド近くにある日テレのスタジオ)に、準決勝まで缶詰だったからです(^-^; 今思えば、低予算で作らないといけなかったら、そういうことになったんでしょうね。収録も、準決勝までをわずか2日間で収録するというハードさ!! 損な年に出てしまったものです…。

 さてそのスタジオでの収録ですが、これが結構大変でした。と言うのは、待ち時間がとにかく長い! 1回戦→2回戦の間は2,3時間くらいはあったかと思います。セットを替えるのが大変だったんでしょうか。
 しかしその間に、どこか他の高校のチームと仲良くなったりしてましたから、いい間だったとも言えます。何となく仲良しグループみたいなものも出来たり、気に入らない1チームを総攻撃したり(脱落したら拍手が起こったり…)、仲の良いチームとの対戦を避けたりなど、TVを見ていても全くわからない楽しいことがたくさんありましたw
 また、スタジオでいきなり停電したり、全チーム参加の早押しクイズで、何故か前のほうにいるチームばかりに回答権が行って、後ろのチームばかり残ったりする不公平なこともあったり…。

 僕のチームの結果ですが、47都道府県から1校だけ落ちる0回戦を突破した後、1回戦が難問でした。選択問題が数問出されて、その後ボーダーラインが発表され、そのボーダー以下しか答えられないチームは敗者復活に回る、と言うクイズ形式だったんですが、6回中3回くらい敗者復活へ回るという綱渡り。薄氷を踏む思いで1回戦を突破しました。
 2回戦も最後の最後に通過。結局準々決勝で敗れてしまいましたが、運もかなり作用しての快進撃だったと言えます。今ならもうちょい答えられるとは思いますが、当時の自分としては出来すぎでした。

 準決勝までで負けたチームは、2日目の夜に宿舎でバカ騒ぎしましたw あるチームでは王様ゲームをしてたらしいですし…。僕らも、結構色んな部屋で色々な高校と話をしましたね。中でも可愛かったのが、青森県の女子チームの子たちでした。方言が…(^-^; 正直、解読不能な言葉もたくさんあったんですが、生でそういう言葉に触れたのは初めてだったので、話してて楽しかったですw
 個人的には、徳島のチームの子と割と仲良くなって、夏休み中に四国のクイズ大会に行ったり、電話で長話をしたり、この子たちが京都に来たときに会ったり、手紙のやり取りをしたりしていたんですが、僕のほうがだんだんペース的に遅くなり、そのうち何も無くなりました(^-^;
 高校生クイズで出来た縁ですが、その後数年は色々と交流がありましたね。仲良くなった人が滋賀の大学に入って、その人の下宿に集まったり、うちのチームのリーダーにファンレターを送った子と仲良くなったり(未だに年賀状くらいはやり取りしてますが)。でもほとんど今では連絡していませんね。うちのチームのメンバーでさえ、今何をしているかさっぱりわかりませんしw

 しかしながら…。今の高校生は羨ましい! だって、日テレのお金で色んなところにいけるんですから!
 高校生クイズは、全国進出の暁には「様々な出会いがある!」と思います。そういう点も見ながら番組を見ると、さらに面白くなるかもしれませんw
 今はまだ1,2年生(もしくは中学生以下)で予選に行ったことの無い人がいたら、是非来年は参加してみてください! メンバーは寄せ集めで構いませんし! イイ想い出になると思いますよ。