『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 〈ワルプルギスの廻天〉』(以下『廻天』)を観てきました。
初日ではなく、翌日の土曜日に観に行ったわけですが、Xなどの情報はシャットアウトして、前情報は、前作の劇場版『叛逆』のリバイバル上映内で流された、『廻天』の冒頭部分と、予告編くらいで臨みました。
映画を観始めて、確かに終盤まで面白くはあったのですが、各所で「このパートはこれで終わりか」とか何度か思いながら観ていて、気づくと終盤。そろそろ〆ないといけないだろうけど、どういう結末になるんだろう…と思っていたら、ああいう終わり方だったわけです。
内容うんぬんは置いとくとしても、初見でそんなことを思いながら観ている時点で、全然映画の内容に没頭できてないし、そもそも没入感に欠けるなあと思ったわけです。この点は『叛逆』あたりとは全く異なった部分でした。
内容については、ネタばれになりますが、『叛逆』で悪魔になったほむらを、最終盤になって、かつて仲間だった(が、ほむらが一方的に裏切ったり欺いた)さやかやマミ、杏子らが、肯定して、あげく後押しするなど、どうしちゃったんだお前ら…と唖然としてしまいました。
結局、円環の理となったまどかとは、『叛逆』で悪魔ほむらに切り離されてしまい変質してしまったと終盤でありましたが、それにしても、まどかの意思ってどこに行ったのかなって思ってしまいました。
個人的にはむしろ、今回はどうほむらが妥協点を見出していくのか、あるいは受け入れて、円環の理となったまどかの元に還る選択をするのかと思っていたのですが…。まあ、こうならなかったのに落胆しているわけではなく、その予想とか想像を上回る結末を期待していたので、そこは期待を裏切られた感が強かったです。
あとは新キャラの妥当性についてでしょうか。
ワルプルギスの魔女の魔法少女時代が出てくるのではないか?とは思っていただけに、そこについては納得感があるのですが、他の2キャラについてはやや疑問が残りました。
片方は、魔法少女になる以前の自分を引きずりまくっていたキャラで、他方は、魔法少女になりながら、魔女になってキュウべえの理念に貢献しようというキャラ。
共に、メインの5人や百江なぎさとは異なるスタンスの魔法少女であり、対比としてメインキャラが引き立つように登場させたようには思えたのですが、そもそもメインストーリーから脱線気味の内容しか無くて、尺を伸ばすために登場させたように思えてなりませんでした。
そこも含めて、無駄な要素など一切なかったTVシリーズのまどマギからすると、作品の本質そのものが変わっちゃったな、と思ってしまいました。不必要に思えるほどに多かったイヌカレー演出とか(実写のは醒めました)、作り手が見せたいと思う要素が強すぎて、バランスの悪さが目立つ内容になっていたように思えました。
結論としては、まどマギファンに対してのファンサ的な位置づけとしても、全面的にウケる内容にはなかったように思えました。
これでまどマギという作品は完結しそうなのですが、モヤモヤさせられたまんま終わりそうなのが、TVアニメでは最高にハマった作品の最後なのかな、と思うと、落胆の度合いが大きいです。
もう一度くらいは観に行くつもりですが、そうは評価が変わらないようには思ってます。