子猫に思う

 昨日、ちょっと悩んだ事件がありました。
 帰り道、小さな橋を通過するときに、鳴き声がするのが耳に入りました。
「猫だな」と思い、辺りを探して見ると…、想像以上に小さな、グレーの子猫を発見しました。
 大きさなんて、自分の握りこぶしよりも小さいくらい。目も、片目は閉じたままで、開いた方の目も目やにがくっついているような、明らかにヤバイ状態でした。まあそれほど痩せてはいなかったと思うんですが。
 ただ、ウチには既に3匹の猫と1匹の老犬がおり、飽和状態。子猫は明らかに、まだミルクが必要な時期ですが、その子猫に構ってやれる人間はウチにはいません。持って帰っても、誰かが犠牲にならなければならないわけです。
 しかしながら、その子猫がいる場所は、それほど大きくない川の堤防。辺りは田んぼや畑が多く、人気はほとんどありません。放置しておいたらまず死ぬでしょう。なので、そいつの首根っこを掴んで(と言うより、摘んでって感じで)スーパーの袋に入れて移動させることにしました。そしたら結構元気で、袋の中で動く動くw 緩く結んだ袋の間から顔を出してきて、慌てて入れなおしたりしながら、近くの小学校の校門まで行きました。で、そこで放置…。
 でもそこで問題が。放置してダッシュで逃げると、子猫は必死に僕の足音を頼りに追いかけてくるんです! しかも、僕の脚を見つけると、それにまとわりつくように動いてニャーニャー必死で鳴くんです! その必死さと健気さを見ていると…今そいつを持って帰らなかったことを後悔するくらいです、ホントに(汗) 可愛いですからねえ…。
 何とか、足音を聴こえないようにして離れ、子猫を置いて去りました。ずっと鳴いてました…(ノ_・。)

 しかし、僕のこの行動って正しかったんでしょうかねえ? 置いて立ち去ることも無責任ながら、そのまま堤防で見捨てることももっと酷いでしょうし、持って帰ることもある意味そうです。一番いいのは、持って帰って自分で育てて、然るべきときになったら里親を探す、でしょうけど、そこまで育てたらもう手放せないでしょうから…。

 ちなみに、今日その小学校に立ち寄ってみましたが、子猫の痕跡はありませんでした。車通りもほとんど無い場所なんで、上手く誰かに見つけられて、拾われていることを願ってます(それが一番無責任w)。