明暗分かれる若手芸人番組

 昨日、「はねるのトびら」を観ました。ゴールデン進出時は見るに耐えない番組だったのですが、見事に面白さが軌道に乗ってきています。従来のお笑い番組を踏襲しすぎている気はするんですが、レギュラーで出ているロバートやキングコングドランクドラゴン(塚地だけ?)、北陽らの濃いキャラクターが生かされていると思いました。以前は、コントやコーナー自体の面白さもイマイチだった上に、30分番組を無理やり引き延ばして放送していたように見えて、ネタのキレが悪く観ていてダレ気味でした。プロデューサーや演出が変わったんじゃないかなあ? と思ったのですが、どうでしょう?
 その効果は視聴率に出ていて、過去2回の放送がいずれも19,18%と、その時間帯での最高視聴率をマーク。5月以降はかなり安定してきました。それまでは12,3%くらいだったことを考えると、着実に観る人が増えているってことでしょう。水10!の「ワンナイ」を意識した番組だと思っていたのですが、あちらはダンス選手権などでわき道に逸れている間に人気を落とした感じで、はねトびが追い抜いた印象すらあります。まだまだ面白く出来るはずなので、もっと向上してもらいたいところです。
 
 ただ、若手芸人番組は「勝ち組」「負け組」がはっきり分かれつつあります。「勝ち組」は、はねトびのほか、若手芸人ブームの火付け役になった「エンタの神様」(個人的には、今エンタに出ている若手の9割は二軍(三軍)レベルの芸人だと思ってますが…)などは高視聴率をマークしています。が、「笑いの金メダル」はどうにも視聴率が上がってきません。日曜8時に時間帯を移動したわけですが、「ウタワラ」に取られたわけでもなく、10%を行ったり来たりの冴えない数字に終始しています。
 「笑金」は、時間帯を変更したのもそうですが、番組内容が全く定まりませんよね。最初は「爆笑オンエアバトル」のような、若手芸人のネタの採点番組だったのに、何時の間にか、若手芸人のバラエティ番組になっていて、ネタなんて2,3あるくらい。
 いずれ視聴率が上がらなかったので変更したんでしょうが、どれも裏目に出ている感じがしてなりません。
 あと、くりぃむしちゅ〜の番組が全体的に不振なのもあるんですけどね。「銭金」もそうですし、最近始まった新番組「たりらりで…」も10%を切る視聴率でした。露出の割には…ですね。
 
 何が浮上・低迷のきっかけになるかはわかりませんね。プロデューサーは胃の痛い思いをしているんでしょう。