米国産牛肉輸入条件緩和へ…安倍首相はいくつ米へ手土産を持っていくのか?

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070424-00000103-yom-bus_all
 光熱水費の松岡農相が発表したそうですw
 今は、日本側が米国産牛肉の「全箱検査」を行っているのですが、松岡農相が米国の食肉施設を視察して、大丈夫だと判断した場合、その施設から来る牛肉について、全箱検査を行わずに市場に流通させるようです。
 馬鹿げた話です。
 日本国民の食の安全を無視し、アメリカに対して媚びへつらうだけの政策です。断じて許さざるを得ないでしょう。食肉施設の査察なんて、大臣の来るときに誤ったシステムで処理作業を行うわけもありません。単なる形式的なものに過ぎず、無意味です。農相がアメリカに渡航する費用だけでももったいないくらいです。しょせんアメリカが日本へ輸出するものなんて、以前の輸入再開のときのずさんな仕事振りにもあったように、大した意識付けなど行われていません。まあアメリカとしても、日本の禁輸処置で畜産業界には大打撃があったでしょうから、「次起こしたら…」と言う心構えのある業者もあるでしょうけど。
 しかし、馬鹿げた話だ、という根拠はもう一つあります。それは、「まだ日本国民は米国産牛肉をほとんど食べていない」と言うことです。
 積極的に食べているのは、僕みたいな吉野家ユーザーくらいのもの。アメリカ資本のスーパー以外では、ほとんどのスーパーで取り扱いすらされていません。また、米国産が禁輸されていた時期に、豪州産や国内産の流通量が増加し、特に豪州産は肉質も向上して日本市場を席巻しています。もし米国産の品質が以前のままだったら、出回っていても豪州産を買うことになるでしょう。
 要は、輸入制限が緩和されたところで、値段以外の面では、米国産は競争力を持っていないんですよね。そんな中でこの処置をしたところで、安全性も品質も低い粗悪な製品が流通するだけで、売り上げが拡大するわけではありません。もし日本政府が、それを承知で、形の上だけでも米に配慮するために打ち出したのであれば、良い作戦だとは思いますけどね。
 安倍首相が近く訪米するらしいのですが、米軍基地移転に関する費用負担の決議を、この前に国会で通していたりします。これは、日本がアメリカの軍再編の費用を肩代わりすると言うものですが、費用負担は米の言い値です。牛肉の問題といい、何でここまでアメリカに媚びる必要があるのかなあ…。
 小泉前首相時代に急速に進んだ感のある、日本の米国属国化ですが、結局安倍首相に代わってもその路線は変わらないようです。以前からずっとそうだ、と言われたら確かにそうなのですが…。