大仁田厚氏「参議院は首相官邸の人気取りの道具ではない」政界引退

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070623-00000077-mai-pol

 自民党にとっては、むしろ良かったかもしれませんね(汗。旬を過ぎた人を担ぐんでは無く、新たに旬の人を擁立できるんですから。
 プロレスラーの大仁田厚氏が、一期限りで参議院議員を引退することになったようです。理由は、安倍政権の国会会期の安易な延長や、タレント議員擁立への疑問符などがあったようですね。でも、会見の内容を見ている限りでは、意外にまともなことを言っているなあ、と思いました。真剣に議員をやっていたんだな、と。
 しかしながら、今ではタレントだからと言ってどのくらい集票能力があるのかどうかは疑問です。大橋巨泉田嶋陽子がすぐに辞職するなど、タレント議員への懐疑的な目は強くなっていると思います。が、自民党はこの参院選でも、人気低迷を危惧してか著名人の擁立に躍起になっています。大仁田の替わりには「ヤンキー先生義家弘介氏ですし、丸山和也弁護士の擁立にも成功。東京選挙区には、ほぼ落選しそうですが、元テレ朝アナウンサー丸川珠代氏を担ぎ出しました。何でもアリな状況です。ちなみに、まだ自民党には隠し球がいるとの情報もあります…。まあ民主党も、さくらパパ横峯良郎氏を擁立するくらい芸がありません。こんな中途半端な候補を擁立するくらいなら、タレント候補なんて擁立しなければ良いのにって思いましたけどね(汗。
 ただ、自民党から立候補するタレント議員って、本当に勝算があってのことなんでしょうか? ってのは、これだけ逆風が吹く中でのものなわけです。年金問題や強引な国会運営の手法など、自民にはいい材料は全くありません。そんな自民に加担して出馬するわけですよ。特に丸山弁護士なんかは、自民党なんて一番合わないと思うんですけどねえ…。ヤンキー先生だって、「君が代」を強制する自民党から出るってのは、どうも合点が行かないのですが…。
 タレント議員を全否定するわけではありません。が、多くのタレント議員たちが、国会や党に疑問を持って去っていったり、残った者は国会で居眠りしていたり、単なる数合わせや集票マシーン化している現状を考えると、果たして投票する価値があるのだろうか?と思ってしまいます。
 もちろん、宮崎県知事の東国原氏のように、かなりの志を持って政界に飛び込んだ人なんかだと良いのかもしれませんけどね。でも、一議員としての存在感を示せない参院議員では、やれることに限界は出てくるものと思いますし、当選した後の実績を注視していくべきだと思います。
 ちなみに国民新党は、馬主かつ会社会長の関口房朗氏を擁立していますし、元ペルー大統領のフジモリ氏も出馬させる意向のようで、わけがわかりませんが活発ですw