リトルバスターズ! シナリオ考察〜その4

 今日も「謎」について。
 

 例えば、各ヒロインとの個別シナリオの扱いです。
 小毬・葉留佳・来ヶ谷第二エンド…などのエンディングでは「Alicemagic」が流れますが、その詞が見事に「夢」だとか「忘れたりしないよ」だとかって感じで、この世界が「夢」であることを示唆しています。クドと美魚では「雨のち晴れ」が流れるのですが、どうも最後のシナリオの最後以外は、すべてが「夢の世界」っぽいですよね…。
 つまりは、オールクリア後の理樹は、すべてのヒロインと関係を持った記憶と言うか、感触を憶えていると言えます。ただ、鈴だけはダントツに理樹との関係が深いわけですので、プロポーズと訊かれて「うん」とした場合は、もう他のヒロインたちは、クリア後には理樹に手出しは出来ないような状態だと思われます。
 しかし、プロポーズを「そんなんじゃないよ」と言った後のエンディングなら、ほぼ各ヒロインが横一線のスタートになるような気がします…。
 ちなみに来ヶ谷さんの第2エンドですが、あれは夢から現実世界に戻った後、と見ても良さそうですね。もしかしたら、修学旅行のまだ後なのかもしれません。

 まあ、SS的には美味しいような、逆に縛られそうな設定ではあるので、その辺は自由にやらせてもらいますがw
 
 あとは、現実世界での修学旅行の事故について、です。
 恭介はじめ、リトルバスターズ!に所属している全員が事故に遭った…と考えるのが自然ですが、じゃあ、何故そこで、理樹と鈴を助けなければならない、と思ったのでしょうか?
 言いだしっぺは恭介です。恭介は、理樹と鈴が成長していないのを目の当たりにしたんだと思います。つまり、見えていた、と。理樹は現実から目を背けるように眠り(意識を失い)、鈴は脅えるだけで縮こまる姿を。それを見て、理樹と鈴に成長を促さなければ、比較的軽傷だったふたりも死んでしまう…と悟って、あの世界を作ったんでしょう。
 そこで、最も「子ども」ってことを意識したのは、誰でもない恭介だったと思います。つまり、楽しいからと言う理由で、ずっと理樹の手を引っ張っていったのは、結局は自身が楽しいからやってたことであって、実際には理樹のひとり立ちの妨げになっていた…ってことを理解したんじゃないでしょうか? それは鈴も同じだと思います。だからこその、鈴がエースで理樹が4番だったのかもしれません。
 現実世界でも、リトルバスターズ!はあのメンバーで、恐らくは理樹が自身の魅力や人望?でかき集めてきたのでしょう。でも、あくまで恭介がエースで4番のポジションで、理樹や鈴は影でついていくだけの存在だったんじゃないでしょうかね?

 あと、今日考えていて気になったのは、理樹と鈴の共通点です。
 

  • なおえりき
  • なつめりん

 2文字しかあってないじゃん!と言われそうですが、字数が同じで響きも似てる。それだけですけど…。