リトルバスターズ!〜世界観検証

 今回は、このゲームの世界観について見ていきましょう。
 

 まずは、「ほぼすべてが夢の世界」と言うことから始まります。
 現実なんて、最後の部分だけでしょう? …それすら怪しい部分はありますけどね(汗。
 
 それを示唆する話は、葉留佳シナリオの中で佳奈多が結構喋ってくれてます。
 葉留佳もそれっぽいことを言ったりしていますよね。
「繰り返し」とか「以前にも…」とか、「なんどもなんども…」とか。これって、ゲーム開始以前からずっと続いていること、と言う意味かとも思ったんですが、何度も繰り返される「夢の世界」での出来事だから、と言う意味ですよね?
 決定的だったのは、クドが荷物を捨てている場面が葉留佳シナリオでも出てきますが、そこで手伝いをしている佳奈多が「何度も何度も…やりきれないわね」と呟くシーンがあります。つまり、クドの祖国での事故と内乱のシーンは繰り返されていて、その度に傷心のまま帰国するクドを見送らなければならない。まさにそのことを「やりきれない」と言っているのだと思います。 また、葉留佳も意味深なことを呟いています。「修学旅行を楽しみだったんだよ」みたいなことを、過去形で言っているのです。現実では、同じバスに乗って同じように事故に遭っているわけです。何故?
 
 つまり、このクドと葉留佳に関して言えば、現実世界、もしくは繰り返され上手く行かない夢の世界で、悲劇的な終わり方をしているのだと思います。だって、佳奈多が理樹を葉留佳に近づけないようにした理由は、以前に現実か夢の世界で理樹たちと仲良くなり、そして葉留佳と佳奈多の関係がおかしくなり、葉留佳は暴走して居場所をなくすわけです。つまりはバッドルートがずっと再現され続けているのかもしれません。
 クドも、帰国して酷い目に遭って帰らぬ人になっている可能性が高いわけですから、少なくともこの2人が、現実の修学旅行で一緒だった可能性は極めて低い、と言わざるを得ません。クドはどっちにしても、修学旅行は一緒じゃなかったかもしれませんけどね。
 つまりは、あの修学旅行に10人全員が揃っていた、と言うこと自体が奇跡的だったのかもしれませんし、現実には修学旅行には10人揃っていなかった可能性が高いです。もちろん、野球のようなことはしていて、仲が良かった(時期があった)のは間違いないところですが。
 
 ですから、この「夢の世界」で解決されてしまえば、現実世界にも影響を及ぼすのかもしれません。だからあの時、みんなが同じバスに乗っていた…と。
 
 何が言いたいのか良くわからなくなってしまいましたが、まあそういうことです。