さんま神話の崩壊

 TBSのドラマが軒並みコケてますね。TOKIO長瀬智也相武紗季「歌姫」は初回から10%未満が続いています。「ジョシデカ!」も10%をやっと越えた程度。
 そして、今クールで最も低迷していると言ってもいいのが、長澤まさみ明石屋さんまの「ハタチの恋人」でしょうか。初回が13.5%から、2回目10.4%、3回目は9.2%と、初回もそれほど良くないのに、どんどん下がっています。長澤まさみ自体、実はそれほど視聴率が取れる女優ではない(セーラー服と機関銃で証明済み)のですが、さんまがかなり飽きられてきているんではないのか?という仮説も立ちそうなんです。
 かつてさんまと言えば、視聴率男と言われていました。出ている番組はほとんどが視聴率20%前後。特番などでゲスト出演した番組の視聴率も押し上げるなど、凄いものがありました。
 が、最近ではどうでしょう? 鳴り物入り?で始まった「明石家さんちゃんねる」は、有名どころをはべらせているのにも関わらず、視聴率は10%も越えない週がほとんど。既存の「踊る!さんま御殿!!」も、特番でも15%を越えることはありませんし、「さんまのスーパーからくりTV」も先週はついに10%を割り込みました。もはや、何処にもかつての「視聴率男」を思い出させるものはありません。
 これは、芸風にあると思うのです。対照的だなと思うのは、島田紳助ですね。「行列…」は15%を下回る週はありませんし、「ヘキサゴン」も15%以上で安定しています。「鑑定団」もずっとテレビ東京の看板番組ですからねえ。まあ「美味紳助」など打ち切りになった番組もありますが、3番組も安定して視聴率が取れる番組を持っているのは凄いと思います。紳助とさんまの違いは…他のタレントを持ち上げる力があるかどうか?でしょうか。
 紳助の番組発で、それなりにブレイクしたタレントってのは結構います。「行列…」の弁護士軍団はもちろんそうですよね。香田晋なんてのも、ヘキサゴンが無ければメジャーな存在になっていなかったでしょう。でも、さんまの番組発で押し上げられたタレントって、そういないんですよね。
 さんまは、とりあえず自分が面白いことが一番な芸風だと思うんですよ。紳助は逆に、与えられた駒でどう面白く仕立てようか?ってことを考えているように思います。つまり、さんまはずっとさんまなんですが、紳助は出てきたタレントによって笑いの方向性を少し変えられる。だから、紳助は飽きられずに受け入れられ、さんまは徐々に飽きられてしまっている…ような気がしています。今後、さんまが浮上することは無いかもしれませんね。
 TBSは、そんなさんまに乗っかろうとしているんですから、安易と言うかアホと言うか…。さすが亀田家を持ち上げるだけ持ち上げて使い捨てたテレビ局だなあ、と感心してしまいますがw