古紙配合率偽装問題で言いたいこと

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080125-00000976-san-soci

 色々言われているようですが。
 まあ問題は、
『製紙業界が古紙を積極的に使っていなかった』
 と言うこと以上に、
『白色度など品質基準が高まる…』
 と言うこと自体が問題なのでは?

 それほど、紙が白いってことが重要なんでしょうか? そもそも、パルプ100%の白い紙が必要な人・業界ってあるんでしょうか? そんな「白色度」なんて基準を設けている企業など、名指しで晒せば良いんじゃないでしょうか? そもそも、そんな基準を国が設けたとしたら、それこそが愚かでおかしいことになります。古紙を配合しているんですから、白色度が落ちることくらい当然で、むしろ「白いかどうか」の基準を強めて古紙の配合率を下げさせるくらいであれば、そんな基準をなくせば良いんですよ。というか、古紙と純パルプを同列に扱う神経がおかしい。
 むしろ、古紙配合比率の高い紙を流通させた製紙会社を優遇すべきでしょう。トイレットペーパーなども、手触りの良さなどを競うところもありますが、むしろ「高級感のあるトイレットペーパー」と普通のトイレットペーパーと分けて、古紙配合率が100%のトイレットペーパーには優遇処置がある(逆に古紙が入っていないペーパーにはプレミアム税金が課せられるなど)ようにしたほうが良いんでしょうね。そこで偽装されてしまえば元も子も無いのですけども。
 という事で、100%パルプ(古紙混入無し)って紙を全廃すべきでしょう。そもそもからして時代に即さない。コピー機がそこまで感知してしまうのなら、コピー機会社の設定もおかしいことになりますしね。
 トイレットペーパーなんて、そもそも「流す(流せる)」なんてこ自体がおかしいわけです。どうせごみになるわけですが、下水道の処理施設でごみとして再抽出されて、それが後で燃やされるだけですからね。リサイクルされずに燃やされるだけですから、それこそ環境に優しいわけがありませんし、いったん水分を吸ったものをサイド燃やすんですから、その意味でもあまり良いものとは言えないのです。それに、
 例えばそんな紙に、古紙が使われていないとすれば、それこそ重大な環境破壊です。そもそもトイレに紙を流す文化自体、世界でも珍しいわけで。
 古紙業者はあまり儲かっていないと聞きます。廃品回収業者で儲かるのは、専らアルミ缶だという話もあるくらいです。雑誌などの紙質や、中綴じ本など紙以外のものが混じるものなど、再生しにくい出版物が多いのも問題でしょう。
 もっと政府も、古紙配合率を高める(100%に近づける)ための基準作りや、実際に配合されているかどうかの監視の目を強化すべきでしょう。コストの面でも、白色度を必要以上に高めなければある程度抑えられるはずです(そこが古紙配合率を偽った原因の一つでしょうから)。そして僕ら国民も、不要な「品質向上」を求めないことでしょう。
 何かニュースを読んでいて、疑問に感じたので書いてみました。別に業界の人でも何でも無いのであしからず。