ここが良かった!〜京アニ版CLANNADの第二十二話までを振り返る

 とりあえず、残りは特別編だけということで、レギュラー放送はこれで終わり、ということになったCLANNADアニメですが、ここいらで振り返ってみたいと思います。
 基本的には楽しみました。

+良かった点

  • 一話のオープニングまでの演出

 一話を見た後にも書きましたが、あの、渚と坂を上り始めるまでの、モノクロとカラーが入り混じって入れ替わる、あの演出です。あれはまさに「神」でした。渚と出会うまでの朋也と、出会ってからの朋也では、まさにあれくらいの劇的な変化があって当然ですから。と言うか、あれ以前の朋也は死んでるも同然でしょうし。しびれましたし、泣けましたw
 
-共通ルートが充実していて、かつ楽しめた
 ギャルゲでは、ルートに入るまでの共通部分が一番退屈と言われますが、このアニメ版はかなり序盤から面白かったですからね。それに、キャラ同士の横の繋がりがかなりあったので、賑やかで楽しく、世界に広がりが持てたように思います。渚と朋也が付き合うのをかなり遅めたおかげで、杏や椋、智代とかなり仲良くなりましたし、オリジナルエピソードも入れられるようになりましたから。

-笑いの神(春原など)降臨
 原作の時点でもそうですが、とにかく笑いの部分が充実してましたね。春原と風子が担当ですか。特に春原ですかね。杏の辞書攻撃を受け、智代のキックコンボを受け、ダストシュートに突っ込まれたり…。朋也にいいように遊ばれてたりとか、とにかくこいつが出るだけで笑えたくらいで、本当に万能さを発揮してましたねw アニメになってより、その酷さみたいなものが増強されてました。KanonAIRとの大きな違いと言えるかもしれません。
 
-風子が予想以上に可愛かった
 素敵な悪戯の数々もそうですが、「どりぶる〜しゅーとっ」だけでもご飯が何杯でも食える感じでしたしねw 原作では想像するしかなかったんですが、あのちっこいのがチョコチョコと動いたり、上目遣いで見たり、参上してみたりするのが、いちいち萌えました。特に好きなのが、有紀寧のおまじないで「最初に声をかけられた人が…」ってヤツで、危うく?渚から朋也を奪おうとしたシーンww もちろん風子の朋也へのフラグは立ったままですし、十八話でのバッキバキシーンもスルーしちゃってますからって考えると…もうw 何故か朋也に言いくるめられて、死んだふりしないといけないのに、むしろアクティブなゾンビとして去っていくあたりの動きとかも含めて、とにかく可愛かったですw
 
-オリジナルエピソードで盛り上げてくれた?!
 十八話が一番素晴らしかったですね。修羅場といいフラグ折りといい、すべてオリジナルのエピソードでしたからね。京アニは原作のトレースしかできない、と言う声もありましたが、これで完全に遮断できたんでは無いかと。2クールあり、更に渚エピソードに入るまでのつなぎとしては、もう最高のタイミングだったような気もしますね。
 
-細かな表情の動きが素晴らしい
 その十八話もそうですが、表情がいちいち細かく変化して、見ていて飽きませんでしたね。例えば、序盤に春原を杏が蹴って、そのときに見えたパンツの柄を朋也に聞かれたと思って恥ずかしがるシーンとか。朋也の表情だけでも、僕ら野郎が萌えるくらいなんですから、女性ファンにはたまらないんじゃないですかね? 主人公にあれだけ色んな表情をさせるアニメもなかなか無いのでは? あと好きなのが、熊のぬいぐるみを着た智代に、ことみが抱きつくシーン。恍惚としたことみがやけに可愛かったですw
 それと危惧していた、原作自体に動きが少ないためにアニメ映えしないのでは? という点も、この表情の細やかさで解消されていたようにも思います。

-各ヒロインのエピソードを絞り込んだ
 渚以外のヒロインでは、風子はかなりしっかりと、ことみはややアッサリ目で描きましたが、そのほかのヒロインたちについては、序盤だけ描いた後は放置、と言うか共通ルートに組み込みました。…でも、それが却って良かった気がしました。と言うのは、まあ智代にしても杏にしても、個別ルートでは恋愛が絶対に組み込まれている話なので、渚ルート固定であれば実現はまあ無理なんですけど。それでも、無理に何話も使って描かなかったのは、中途半端さを感じさせない意味では良かったのではないでしょうか? まあこれでも中途半端でしょうけどね。
 一部には、風子シナリオだけ長くしっかりやったことに不満も挙がっているみたいですけど、麻枝厨が京アニにいることを考えると、まあ至極当然なわけですしw
 

 悪かった点、気になった点については後日書きます。あるんですが、ちょっとまとまらないので。


 ところで、二十二話という中途半端さで終わることについてですが、特に端折った感じも無かったことから、打ち切りではないんでしょうね。当初から、編成の問題か何かで二十二話構成にする必要があったような感じで、むしろ好評だったから、最後にプラス特別編というのを追加したんだろうと思います。
 ただ、二期(After)へ向けてのエピソードが無いのは、まだ確定じゃないとか、あるいはしばらく間が空くからとかでしょうかね? まあそういう前向きなことだと考えています。