PCはもっとゲーム機としても活躍できるはずだ

 この前の「エロゲだけではパソゲー業界は衰退するんじゃないか?」という記事がありましたが、そこで頂いたコメントやトラバ先の記事などでいくつか見かけたのが、
「PCでゲームをしよう(したい)と思う人間なんていない…コンシューマで落ち着くんじゃないか?」
 という意見でした。
 しかしどうでしょう? 長らく「高いゲーム機」としてもPCを使い続けている自分としては、そんな意見は荒唐無稽と言うか、全然賛同できない意見でもあります。
 まずは、そもそもPCって何に使ってますか?というところから始まります。当然僕なんかだと、ブログ書いたりエロ画像探したりニュース見たり、コミケの下調べしたりAmazonなどで通販したり…。SS書いたりもしてますし、音楽をDLしたり編集したりプレーヤーに送ったり、またはデジカメ画像編集とか、割と使っていると思ってます。
 ただ一般の人はどうでしょう? せいぜいインターネット接続くらいしか使っていないところが多いんじゃないでしょうか? もし、10万も20万も出して買ったPCの多くが、インターネットとせいぜい年賀状印刷くらいの用途しかなくなっている家庭が多いとすれば、これほど無駄でもったいないことは無いと思うのです。
 流石に最近は、ネットゲームユーザーもかなり増えてますし、ブログ書いたりミクシィをやったりする人も多くなっているので、稼働率の低いPCは減っているとは思うんですけどね。それでも、活用されているとはいえないところも多いように思います。
 そこで登場するのが、ゲームです。パソゲーです。ネットゲームには、ハイスペックなPCに場合によっては光くらいの回線が欲しいところでしょうけども、非ネットのゲームなら、そこまでのスペックも回線も用意する必要が無いはずですし。パソコンでやらずにコンシューマでやればいいじゃん、って思う人もいるかもしれません。が、そもそもPS2以降の据え置き型ゲーム機は、何を買えばいいかわからない、と言う状態のユーザーもまだまだ多いでしょう。PS3は、ゲーム機としては純粋にハイスペック過ぎるし高いしで、Wiiはあまりにもライトユーザー向けっぽいですし。
 また、テレビを持たない人も徐々に増えてくるんじゃないかと言う気もしています。と言うのも、地デジ対応のテレビは軒並み10万以上もして高すぎる。それなら、パソコン1台でテレビもネットもゲームも、と言うほうが明らかに経済的で合理的です。そもそも同じ部屋にモニターが2台もあるスタイルと言うのもスマートではありませんし。地上波アナログ放送が終了した後には、そういう動きも出てくるかもしれません。
 そうなれば、むしろ据え置き型ゲーム機をわざわざ買って接続すると言うよりも、パソコンで動くゲームが増えれば、そのままパソコンだけで完結できるようになるんですよね。
 もちろん、現状ではパソゲー市場もかなり限定的ですし、主流とはいえないような現状ではありますが、今DSで出ているようなライトなゲームが出てきたり、例えばそういうゲームがTSUTAYAみたいな店舗でそれなりの売り場を確保されて売られるようになれば、もっと認知されていくようにも思うんですけどね。ハードディスクが数万するようなPS3とかから比べても、周辺機器の安さも際立ってますしね。
 現実に、東方などのジャンルでは小中学生のファン層が拡大しているそうなので、若年層へのゲーム機としてのパソコンの使用数自体は高くなっているようですし。あとは、メーカーや業界の動き次第なのかもしれません。
 個人的には、パソコンさえあれば何でも出来るようになる時代が来てくれると願ってますけどね。