こみっくトレジャー情報

■サークル:ふく彦
■スペース:O−20a(リトバススペース)
■新刊予定:デレ佳奈多SS本

 こんな感じです。夏コミで出した本ですが、在庫が無かったり2冊とか4冊とかもの凄く少ないんで、5冊くらいは持っていこうかと思ってます。
 ちなみに、佳奈多のSSはこんな感じです(変化する可能性もあります)。シチュは夢シチュです。ゲームのどの場面からも繋がりません。


『あるいはあったかもしれないこんな日常(仮)』





「…え」

 声が聴こえる。

「…なおえ」

 僕を…呼ぶ声?
 とても心地いい…。
 夢の中で、ゆりかごに揺られているみたいな。

「直枝。いつまで寝てるつもりなの?」

 今度ははっきりとわかるくらいの。
 …ん?
 …寝てる? 僕が?
 
「しようが無いわね…。…してあげるから。起きなさい」

 ちゅっ。
 
 頬に、柔らかいと感じるよりも、くすぐったい感じの感触があった。
 触れるくらいの…キス…だよね?

「おはよう、二木さん」
「朝からここまでさせるなんてね。全く…」

 目を開くと、呆れた表情をしながらも笑みを浮かべてる彼女を認めた。
 そっか…朝なんだ。
 そして――。




「はぁ…全く」

 ため息とは関係なく、慣れた手つきでご飯をよそってくれる。
 
「もう、風紀委員長失格ね」

 朝ごはん中、呆れるように、でも楽しそうに彼女は話す。
 ここは…家庭科室だ。
 ちゃぶ台の上に並んでいるのは、彼女の手料理。
 朝だから質素なんだけど、煮物とかお味噌汁とか浅漬けとか、
身体に良さそうなものばかりが勢ぞろいしている。

「職権乱用もいいところだわ」

 何が職権乱用かと言えば…まずこの部屋を使っている時点でそう。
 それに、学食へ行かずに朝から手料理を作ったりしているのも、風紀委員的には良くないことだと思うけど。
 
「でも、もう風紀委員長でも風紀委員でも無いよね?」
「あ…そうだったわ…ね」

 ま、もう風紀委員ですらないってのは本当のことで。
 だから、そういうことを気に病むことは無いはずなんだけれど。

「だからって、寮長候補であることをいいことに、ここでこんなことしてるってのは、
 職権乱用以外の何物でも無いと思うけど?」
「まあ…」
「直枝。貴方もね」
「ははは…」

 寮長候補者がふたり、休眠中のクラブの部室を使って同宿しているわけで。
 風紀委員よりもある意味では職権乱用だと思う。
 
 邪魔が入ることが無いから、ほんと重宝させてもらってるんだけど。



 ぷん、と味噌汁のいいにおいが充満する部屋で、質素なんだけど豪華な朝食をいただく。

クドリャフカも誘ってみたんだけど…。
『お邪魔ですから私は遠慮しておきます〜』
 ですって。遠慮すること無いのに…」
「え、えーと…あはは」
「葉留佳も来ないって言うのよ?
 私の手料理ってそんなに魅力無いのかしら…。自信なくしちゃうわ」
「それは無いと思うけどね…」

 こんなにも美味しいんだから。
 でも正直、ここに呼ばれても来にくいとは思うけど。
 ちょっと二人に対して罪悪感を感じてしまった。



 彼女が僕の隣に、並ぶように座った。
 
 
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 ここまでです。詳細は変わるかもしれませんが、まあこんな感じで、あまりエクスタシーとは内容が繋がりません(汗。ご容赦ください。