自転車で日本海+琵琶湖3日間ツアー〜1日目「1日で行く敦賀150kmのチャリ旅」前編

 と言うわけで、ようやく旅行記です。こんなもんやった直後に書かないと意味がないんですが、まとめる意味でもやらせていただきます。
 長くなるので、本文は「続きを見る」を押してください。


京都市内から山科へ

 上の写真は出発前。10月21日午前6時40分です。自転車はこんなん。ママチャリよりは断然いいですが、それほど長距離を走るのに向いた車種でもない気がします(汗。
 体調も申し分なく、ただ地図を持たずに行こうとか考えてしまったので、その後やや苦しむことになります…。

 自宅から京都市内へ向かい、深草のあたりから名神高速の脇を醍醐方面へと抜ける道を進みます。この道はかつての東海道本線の旧線が通っていたところらしく、歩道があったり無かったりなど道の広さが十分とはいえません。おまけに…。


 結構な坂なんですよね…。これはキツかった。まだ京都市内なんですが、「桃山」と呼ばれる地域らしくそれなりの小高い坂になってます。東海道本線がルート変更になったのは、この坂が問題だったと言う話もあるくらいですので…。

 山科駅到着。手前に京阪京津線が、奥の高架がJR東海道本線です。バス待ちの行列をよく見ていると、踏み切りの中に平気で並んでますね…(汗。危ないって! 京津線はあまり電車が来ないのか、線路脇を歩く住民も多かったので、所詮そういう付き合い方なのかなあ、と思ってますが。
 ちなみにこの山科、京都駅からJRで一駅ですが、三方を山で囲まれた別の町のような雰囲気があります。京都ともほぼ道が一本しか通じていないのです。京都市内なんですけども。

 民主・前原国交相のポスター。山科・醍醐方面が地盤だそうで。地元にしかないレア?ポスターです。

 この後、山科の奥の方から大津へ越える道を探していたんですが、途中で道を見失い、迷い込んだ先が…西大津バイパス。そうです。自動車専用道です! しかも逆行! ほんますいません!! しかし怖かった!

■京都〜大津の難所「小関越え」


 いっぱいいっぱいになりながらも、問題の大津越えとの分岐地点へ到着。10年前くらいに一度通ったきりだったのですが「あれ?こんな狭い道だったかな?」という疑問を持ちつつもトライすることに。


 おいおい(汗。坂がきついのはもちろんなんですが、道自体も舗装がはげてたり小石が散乱してたり草が倒れてたりと、僕の自転車が走るような道ではありませんでした。マウンテンバイクでならいい道と言えるんでしょうが…。間違いなく昔に通ったことのある道ではありませんでした。押して歩きました。

 ピンボケで申し訳ありませんが、ここがピークです! 急坂で汗だく、更にバイパス逆走という精神的な負担もあってかなりの疲労感でした。でもまあ到着したので結果オーライですね! 小さいお社があったので、お賽銭を入れて安全祈願をしておきました。100円って大金だよ!


 峠の様子。ここまで来るとちゃんと舗装された道がある…ということは、ただ旧道を通ってしまっただけだったみたいで(汗。ただ坂はもの凄く急。大津側へと下る際には時速が40kmくらい出てしまったので慌てて減速したり。汗が風を受けて気持ちよかったです。

■大津からひたすら湖西を北上

 大津に着くと、すぐに見えてくるのが琵琶湖疎水です。ここから大量の水がトンネルなどを通って京都側へと運ばれていくわけです。石造りだったりレンガ造りだったりと、もの凄く歴史的なロマンを感じさせますね。明治時代のものですから。京都に市電が開通したのも、この疎水を利用した水力発電が始まったからなんですよね。
 この水は今でも、京都市内の上水道だったり、発電だったりと明治期と同じように利用されています。

 大津から比叡山方面を望む。本当に比叡山か?(よくわかってないやつ)

 関西屈指の歓楽街として有名な雄琴温泉です。大津市内にあります。こうやって温泉街の南端にそれ系の店が立ち並んでますが、列記とした温泉地でもあります。今はJRの駅名も「雄琴温泉」となったり、日帰り温泉プランをちゃんとした温泉旅館が打ち出したりとイメチェンに必死ですが、国道沿いに「宿泊案内所」があったのですがそこに「特殊温泉案内」とかあるんじゃあ…(汗。特殊温泉って何なんでしょうねw




 琵琶湖があまりにも見えないので、浜のほうに出てみました。ここは大津市堅田の真野浜というところです。雄琴から堅田方面に抜けたあたりです。ご存知かもしれませんが、琵琶湖では「浜」がちゃんとあって、夏は遊泳する人たちでにぎわいます。ただ海水ではもちろんないので、「海水浴場」ではなく「水泳場」と呼ぶんですよ。ここは大津市中心部からも近く水もそれなりに綺麗なので多くの人が来ます。海の家みたいなものもちゃんとあったり。他所の湖ではありえないでしょうね。

 ワニの看板がありますね。ここは堅田から少し北に向かったところ、その名も「和邇(わに)」というところです。だからワニなんでしょうか(汗。

 蓬莱駅です。なかなか珍しい名前ですよね。ちなみに電車は各駅停車しか停まりません。

 蓬莱駅付近から蓬莱山方面を望む。縮小した写真ではわからないかもしれませんが、山頂に建造物があるんですよ。ここはびわこバレイという関西では有名なスキー場だったりします。山頂付近まで高速のロープウェイが出来たおかげで行き易くなったそうですが、かなり険しい山だけあって風が強く、スキーシーズンにはたびたび運休しています。そのため、雪があってもスキー場は休業、なんて日も多くて大丈夫かな?って思うことも。行った事無いけど。

びわこバレイHP
http://www.biwako-valley.com/index_02.html

 蓬莱駅付近。琵琶湖が下のほうに見えます。

 志賀駅比良駅付近。さきほどの写真もそうですが、歩道があったり無かったりしてきています。路肩も相当狭くて、大型の車が通るときには本当にひやひやしました。減速してくれないんですよ…。あまりに狭い地点では車列をやり過ごしたりしてました。

 比良山への入り口です。昔は登山したりスキーに行ったりとよく遊びに行きました。ただ今では、スキー場は閉鎖され、山頂付近にあったロッジなどの施設、ロープウェイやらリフトはすべて廃止になってしまったそうです。なので国道沿いというのに、店はほとんどありません。
 そういえば、滋賀県…特にこの湖西地方には、珍しい地名が多いことに気づきませんか? 和邇もそうですし、蓬莱に比良。「蓬莱」は「仙人が住む山」と言ういわれがありますし、そもそも「比良」って「黄泉比良坂」の比良から来ているんじゃ…。かつて比良山は霊場みたいな扱いをされていたという話もありますし、比叡山と連続して連なった山になっているものですから、繋がりも当然あったでしょう。今の湖西は寂れてますが、かつては京都に近いこともあり、重要な場所だったと言う話もあります。実際に比良山地を挟んだところには、若狭と京都を結んだ鯖街道があるくらいですし。

 ようやく歩道なし地獄を抜けると、間近に琵琶湖がある区間に入ります。単純に山が湖に迫ってるせいなんですけどね。

 神社です。「白髭神社」と言う由緒正しい神社です。とはいえ、僕も特に知らないのですが(汗。
 調べてみると、近江最古の社だとか。2000年前くらいから存在していたらしいです。そんな時代から拓けていたということなので、やはりこの一帯が古代から重要な地域だったことがわかりますね。

 なかなか趣のある建物ですね。

 本殿?とは別に琵琶湖の中にも鳥居があります。琵琶湖信仰なのか、湖岸線が移動したのか、あるいは湖上交通が盛んだった頃に目印になったのか…。

白髭神社のHP
http://shirahigejinja.com/

 えーっと、とりあえず1日目は一番活動時間と走行距離が長かったせいで、前後編に分けます。
 一応、ここまでで、京都から大津→大津市を越えて高島市に入ったくらいです。後編は、高島市から福井県に入り、感動の(?)日本海、そして敦賀へと向かいますがそれはまた後日。


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