アニメ

2020年冬アニメ、とりあえずの感想とか展望とか~その1

久々にブログ更新。 ずっと放置していましたが、そろそろ書きたい欲も出てきたので、小ネタ的なものを上げていきたいと思います。 まずは2020年冬アニメの、とりあえずの感想とか展望とか。一気には書けないので、数作品ずつ出していきたいと思います。アニ…

1話切りした2018年秋アニメ

久々のブログ更新です。 早いもので、2018年も最後のクールがやってきてしまいました。今年は、最初のクール(冬)に、『ゆるキャン△』や『宇宙よりも遠い場所』といった名作級のアニメがあったので、今年はさぞすごい年になる…? との期待もあったのですが…

『ゆるキャン△』と『宇宙よりも遠い場所』人気に観る、「日常系アニメ」ブームは終わったのか問題と……そもそも「日常系アニメ」ってなんだろう?

2018年冬クールに放送されて人気を博しているのが『ゆるキャン△』と『宇宙よりも遠い場所』だと言えるでしょう。このうち、『宇宙よりも遠い場所』が日常系アニメではないことはわかるかと思いますが、『ゆるキャン△』も日常系アニメではない、と言うと不思…

『ゆるキャン△』は聖地アニメとして成功するか?

2018年が始まって最初のクールで、深夜アニメファンの心を一番掴んでいるといえるのが『ゆるキャン△』でしょう。美しい背景に、独特の時間の流れ。キャラクターたちの関係性もよく、この人気も頷けるものがあります。 さてこの『ゆるキャン△』で町おこしをし…

ガルパンだけじゃない? バンダイビジュアルがアクタスを買収した理由

ずいぶん前になりますが、バンダイビジュアルがアニメ制作会社のアクタスを買収したというニュースが流れました。アクタスに、バンダイビジュアルの湯川Pを非常勤の取締役として送り込んだあたり、間違いなくガルパンことガールズ&パンツァー絡みの案件だと…

「この世界の片隅に」好きにも観てもらいたい傑作アクション映画「忍びの国」--感想など

普段はアニメしか観ていないのですが、「シン・ゴジラ」以来の実写映画「忍びの国」を観てきました。戦国時代に、 伊賀国と織田軍が戦った戦国時代の史実を元にした作品という興味もありましたが、嵐の大野智が忍者役で主演するというのも興味深く、公開初週…

塚口サンサン劇場で『BLAME!(ブラム)』観てきました

突然ですが、塚口サンサン劇場で『BLAME!(ブラム)』を観てきました。 『BLAME!(ブラム)』とは、『シドニアの騎士』と同じ弐瓶勉氏原作のコミックの映画アニメ化で、やはり『シドニア』と同じくポリゴン・ピクチュアズの制作です。『シドニア』が1期も2期…

2017年冬アニメ、1〜3話観た段階での個人的な感触

2017年も始まって、もう月末になってしまいました。興味の向く範囲でそれなりの数を観てはいますが、好感触のものも、1話段階で無理!ってなって止めてしまったものとか色々とあります。 今回はちょっと軽めの感想というか、今のところのレビューみたいなも…

2017年冬アニメ、個人的な期待作紹介

2017年が始まってしまいました。もうぼちぼち新アニメも始まっているようなのですが、個人的に期待しているの作品をいくつか紹介していきたいと思います。 セイレン 『アマガミ』原作の高山犀星氏が、キャラ原案とシリーズ構成&脚本を手がけるというオリジ…

映画『聲の形』誕生のルーツは、アニメ『日常』にあり?〜製作主導から、制作主導のアニメ作り

原作もののアニメ化の流れは、『SHIROBAKO』を観ている方ならわかるかと思いますが、制作会社のPと製作会社のPがタッグを組んで、原作元へ「この作品をうちでアニメ化させてください」とお願いするのが基本的な流れのようです。となると、京アニは『聲の形』…

映画『聲の形』のヒットが引き起こす(?)、テレビアニメ界の様々な意味での空洞化への懸念

『君の名は。』に続いて公開された、京アニこと京都アニメーション制作の漫画原作もの『聲の形』も、既に興行収入が10億を超える大ヒットとなっているようです。京アニ・山田尚子監督といえば『けいおん!』もありますが、映画の前作である『たまこラブスト…

『聲の形』に繋がる、京都アニメーションの原作もの「一本釣り」アニメ化路線

京アニこと京都アニメーション制作の映画『聲の形』がヒットしているようです。公開9日間の数字でいえば、あの『けいおん!』や『魔法少女まどか☆マギカ』を上回る数字で推移しているようです、12日目にして10億を突破したという情報も入ってきました。内容…

『あの花』から『君の名は。』へ、田中将賀さんキャラデザの変遷に観る「キャラデザの一般性」

『君の名は。』の快進撃が止まりません。さすがに超えることはないだろうと思っていた『シン・ゴジラ』をも上回る勢いでお客さんが入っているようです。僕が観た郊外の映画館でも土日はほぼ全回満席というとんでもないことになっています。 そんな『君の名は…

『迷家』は、なぜ大爆死したのか?

アニメ放送開始前に、クラウドファンディングを始めるなどしても話題となった『迷家』が、円盤の数字が出ないほどの低い売上になるなどして、いわゆる「大爆死」してしまいました。このブログでも、放送開始前に取り上げるなどして注目はしていましたし、全…

マイベストエピソード10選〜りきお選

ぎけんさん(@c_x「物理的領域の因果的閉包性」)が面白そうなことをやっていたので、僕の備忘録的なものと受け止めて、頑張って選出してみました。 個人的な選出基準は、各話(全話)のアベレージの高いアニメは基本的には除外して、飛び抜けて良かったとい…

コミケ(C90)告知〜りきおの寄稿分

C90こと2016年夏コミには落選してしまいましたが、またいくつか寄稿してありますのでお知らせします。 PRANK! Vol.3 Side-B 水島努評論集 羽海野渉さん主催のサークル「LandScape Plus」より発行される、水島努評論集に、「侵略!イカ娘」記事で参加していま…

『ガールズ&パンツァー劇場版』は何故ロングラン上映になり、かつ大ヒットしたのか?

興行収入やディスクの記録的な数字となった『ガールズ&パンツァー劇場版』ですが、当初はここまでのヒットになるとも思いませんでしたし、ここまでずっと映画館で上映されることになるとも思っていませんでした。それは1ファンである僕だけではなく、制作…

ガルパンのお嬢様キャラから観る、ガルパン世界の極端な世界観と、その常識・非常識の線引き

ガルパン劇場版の円盤がすごく売れているようですね。興行収入の伸びは、色んな上映形態やリピート客の頻度の高さだけではないことを示してくれたように思います。 さて、ガルパンキャラで個人的に好きで気になっているのが、お嬢様キャラたちです。大洗女子…

『ガールズ&パンツァー劇場版』は、何故テレビシリーズの焼き直しのような話だったのか?

『ガールズ&パンツァー劇場版』(以下ガルパン劇場版)は通常版を2回、4DX版を1回観に行きました。ガルパンおじさんたちの足元にも及ばない回数でしたが毎回すごく楽しませてもらいました。通常版でも映画館で観るのに最適化された内容だったのですが、4DX…

2016年春期オリジナルアニメ、6本の展望と予想

3月も終わりに近づいてきて、そろそろ来期アニメが気になり始める頃ではないでしょうか。このブログでもその来期アニメの1つ「迷家-マヨイガ-」を真っ先に取り上げましたが、他にもいくつか気になるタイトルがありますし、さすがに年度替わりでもあり、各社…

恋愛関係を描かない、ハーレムっぽいのにハーレムじゃない『この素晴らしい世界に祝福を!』

原作未読ですが、今期アニメの「このすば」こと「この素晴らしい世界に祝福を!」が面白いですね。当初は全く期待していなかったのですが、1話の変なテンションと妙な感覚が面白くって、今期は「昭和元禄落語心中」とともに最も楽しみにしているくらいのアニ…

劇場版ガールズ&パンツァーで、西住まほが実家近くで犬を散歩させていたことに対する考察

2度目の『劇場版ガールズ&パンツァー』観てきました。そして、先日発売になった「ガルパンFebri」買ってきて読んでるんですが面白いですね。スタッフインタビューではほぼ全員が「監督が……」ってことを言ってますし、恐らくは水島努監督の意向がかなり反映…

水島努×岡田麿里の新作アニメ『迷家』の展望とか期待とか

2016年になりました。今年もよろしくお願いします。 ちょうど冬コミの準備をしていた2015年末にビッグニュースが飛び込んできました。『迷家-マヨヒガ-』というアニメが発表されてました。しかもそのスタッフが個人的には驚きでした。 『迷家-マヨヒガ-』 監…

冬コミ(C89)寄稿本紹介〜ここさけ・SHIROBAKOほか

さて、冬コミが近づいてきました。まあ今回はスペースを申し込んでいないので僕の本はありませんが、いくつか他所のサークルさんに寄稿していますので紹介したいと思います。 ここさけ評論集 どらトラさん(@dragonsnow1992)が主催する、ここさけこと『心が…

話数単位で選ぶ、2015年TVアニメ10選〜りきおの雑記・ブログ選

年の瀬です。Twitterで「話数単位で選ぶ、2015年TVアニメ10選」の記事の更新が流れてくると年末だなあ……と感じて少し焦るようになってしまいます。それと同時に、その年のアニメを振り返るいい機会にもなっているので毎年やりたいんですけど……何かここ2年く…

ここさけ(心が叫びたがっているんだ)ラジオの告知(12/12 22時〜)

『心が叫びたがっているんだ。(ここさけ)』のラジオに参加します。【告知】12月12日(土)22時〜、心が叫びたがってるんだ。Ustを配信します!ゲストはりきおさん、群馬仁さんです https://t.co/wSnW0dtL5V— どらトラ@12/12ここさけust (@dragonsnow1992) 20…

ガールズ&パンツァーなどに観る、アニメの聖地巡礼と、発生する様々な経済効果

大洗で先日行われた、「大洗あんこう祭」の人出が11万人と過去最高を記録したそうです。その大洗といえば茨城県の大洗町のことですが、もちろん11月末に劇場版が公開されたアニメ『ガールズ&パンツァー』(以下ガルパン)の部隊となった町です。このあんこ…

鉄血やここさけなど、長井龍雪監督アニメのヒロインにおける「乳差」の持つ意味とおっぱいへ込めたこだわりとは?

映画「心が叫びたがっているんだ(ここさけ)」は公開初日に観に行きましたがすごく面白かったです。主人公の成瀬順ちゃんにべた惚れしてしまいまして、次の週にあった水瀬いのりさとんの舞台挨拶回にも行ってしまいました。なかなか複数回観に行く映画も個…

「何かを待っている」「夕暮れから夜明け前」を描いている?〜Charlotte(シャーロット)の友利奈緒がひとりぼっちなエンディングの考察

アニメでは、例え動かない演出だったとしても、オープニング(OP)よりもエンディング(ED)のほうが好きです。 さて、Charlotte(シャーロット)はOPの演出や映像の密度がすごくってそちらに目が行きがちというか、考察等もさかんに行われているような気が…

麻枝准が『Charlotte(シャーロット)』に活かした『Angel Beats!』の反省点とそのメリット・デメリットを考えてみた。

『Charlotte(シャーロット)』の原作者(脚本家)である麻枝准氏がインタビュー記事などでよく言っている「CharlotteはAngel Beats!での反省点を踏まえて脚本を書いた」という点が気になってきました。当初はAB!よりも勢いがないだとかマイナス面ばかり目に…