ソララドアペンド 感想

 ソララドアペンドは、2004年冬コミで発売された、CLANNADのBGMをボーカル曲化したアルバムの続編に当たります。
 あくまでアペンドなので、ソララド本編で入らなかった曲のうち4曲だけをボーカル曲化したミニアルバムです。
 「同じ高みへ」「は〜りぃすた〜ふぃっしゅ」「遥かな年月」「汐」の4曲が収録されています。
 以下は個人的な感想ですので、聴いていない方は見送ることをオススメします。



 個人的には「あれっ? こんなもん?」という軽い失望と言うか、残念な気持ちでした。
 と言うのは、ソララド本編にあった、良い意味で原曲を「壊した」自由な編曲・作曲が、このアルバムでは感じられなかったのです。
 あまりにも、詞が原曲を意識しすぎたものだったため、編曲する時の足かせになったのかなあ、と感じました。

 ただ、悪くは無いんですよ?
 ソララド本編が良すぎたために、過大な期待をしてしまっただけだと思います。
 それに、好きな曲もありますし、詞の内容自体は素晴らしいものがありますしね。

同じ高み(原曲:同じ高みへ)

 原曲は大好きな曲です。詞も良いと思います。
 が、あまりにも詞の字数と曲のバランスが悪いです(^-^;
 リズムが悪いと言うか、聞こえが悪いと言うか…。

 しかし、この詞はどの場面を指しているんでしょうね?
 シュートとか書いているので、3on3なのかなあ、とも思いましたが、ゲームの終盤、しかもエンディング直前くらいを指しているのでしょうか?
 ちょっと特定は出来ませんね。

風の少女(原曲:は〜りぃすた〜ふぃっしゅ)

 風子のテーマ曲らしく、詞の内容もそのまんまですw
 イメージとしては風子そのまんまなので、アレンジとしても悪くない感じです。

 詞の内容ですが、風子を見守っている朋也の視点ですよね。
 どう見ても、兄とか父親とかの視線で見ているように感じるんですけど…(^-^;

ひとひらの桜(原曲:遥かな年月)

 この曲も、原曲が凄く好きな曲で、曲だけで泣いたりしていましたw
 そして、今回のアルバムの中では一番良い曲ですね。

 アレンジとしては、原曲の雰囲気をなるべく壊さないよう、壊さないようにとしている一方で、さらに荘厳さとかもの悲しさとかを増幅させるように感じました。

 詞ですが、既に渚がおらず、朋也と汐の2人で迎えた最初の冬、って感じでしょうか。
 ただ汐編のラストみたいに、希望も何も無い状態ではなく、それでもなお進んでいこうという前向きさは多少伝わります。
 でも…このまんま終わりそうな感じもありますよね。春を想像して、でもそれは遥か遠くにある、そんな感じ…。暗っ!
 しかし、良い曲だと思います。

木漏れ日(原曲:汐)

 やはり原曲も好きなのですが、これも良いと思います。
 アレンジがあまりにも守りに入っている感じがするのがアレですが。

 汐が流れる場面を考えてもらえれば、この詞での「あなた」は、恐らく木の下の少女なのでしょう。しかし「わたしたち」って誰でしょうね? 色々と想像は出来るのですが、「あなた」を木の下の少女、と限定してしまうと、対象となる人物がいなくなるんですよね…。
 この「あなた」が、朋也や渚であれば、おのずと「わたしたち」もわかるのですが。


 色々と不満も書きましたが、あまりに期待が大きすぎただけでしょうw
 僕としては「ひとひらの桜」が聴けただけで大満足なんですがw