ライブドア、ニッポン放送買収に成功

　ニッポン放送の新株予約権発行が、高裁でも認められませんでしたね。
　これで、ライブドアによる時間外取引によるニッポン放送株買い付けが正当化されたことになりました。実質、ニッポン放送はフジテレビ株を多数保有したまま、ライブドア傘下に入ったことになります。
　フジテレビは、重要な事項に対する拒否権だけは持っているものの、ライブドアが実効支配するのを止められなかったことになります。

　これからの焦点は、ライブドアがフジテレビの支配権も握るかどうか？　の一点に絞られました。
　ちなみに「焦土作戦」と言うのは、自身の会社にある価値を削いでいって、価値を低くして魅力をなくす作戦のことなので、実質的にライブドア傘下に入った現状では、ニッポン放送にとっては全く意味の無い作戦になったといえます。

　問題は、フジテレビ株をライブドアがどれだけ買い進めるか？にかかってきます。
　ただそれには、かなりの資金を必要とするので、それだけの資金を集められるか？が焦点になってきています。専門家の中では、「比較的容易に集められる」とする人と「資金集めは難しそう」と言う人とがいます。
　しかしながら、ニッポン放送自体がフジテレビ株を相当持っているとのことなんで、この株をどうするか？が、実は一番の問題点ではないかと思っています。
　この株をホリエモンが自由に出来た時点で、ライブドアがフジテレビの支配権を握るのでは？と考えていますが…。