東大阪で少年が子ども殴打

 こういう事件が起きるのは、既に珍しくないことで、何も驚かないわけですが、この事件が起きたのが、また大阪だった、と言うことには驚きを隠せません。
 ご存知でしょうが、関西では「酒鬼薔薇聖斗」事件(神戸)をはじめ、「てるくはのる」事件(京都)、そして「大阪教育大付属池田小」事件(大阪)、この前の「奈良女児誘拐殺人」事件、寝屋川の教師殺傷事件など、少年が引き起こしたり、子どもが標的になったり、と言う事件が頻発する傾向にあります。
 池田小事件や奈良女児誘拐殺人事件などは、狂った大人(と言えるのかどうかは不明)による事件なわけで、本質が異なるわけですが、寝屋川の事件から今回の事件に至るケースは、共に状況が似ている気がするわけです。
 そして、少年が起こした事件に共通するキーワードが、

・「関西もしくは関西以西」
・「少年に非行歴なし(学校では比較的真面目なことが多い)」
・「狭い交友関係」
・「動機があいまい(特定の標的なし)」

 などが挙げられます。
 が、要は、全く予測不可能なわけです。

 もちろん、各人とも「殺人願望」があったり、過去に起きた少年事件へ執着していたりなどの共通点はあり、趣味も殺戮ものの映画やゲームをしていたり、と言うこともありますが、どれも未然に防ぐ手立てとしては取りにくいものばかりです。極端な意見を持っている人の中には、「過激なゲームを規制せよ」とか言う人もいるわけですが、そう言うゲームを規制したところで、現実と非現実を混同する人が減るわけではなく…。抜本的な対策としては正しいものとは思えません。

 そして気になるのは、関西でこういう事件が頻発していることです。
 不思議と関東や中京圏では、人口規模は同じかそれ以上なのに、こうした事件は決して多くありません。
 とりあえず関西は、景気の悪さから犯罪発生率も高いわけですが、ただ少年たちと景気は必ずしも結びつきませんし…。

 ただ感じているのが、事件を起こしているのが「引きこもり予備軍」みたいな連中が多いことです。今回の東大阪の事件も、寝屋川の事件も共に、学校などのコミュニティから外れたところで生活している連中が起こした事件でもあります。
 この辺に問題解決の糸口があるのかなあ、と思っているわけですが、対策は何?と言われたら何も言えません(^-^;

 ただ、引きこもりに近いことを経験した身としては、あまり他人事には思えないのです。

 まとまっていませんが、この辺で。