ウイルスバスターの障害問題

 列車事故にかき消されてしまった感のあるニュースですが、これも重大な事故です。

 トレンドマイクロ社の「ウイルスバスター」の、自動アップデートプログラムに障害があり、適用してしまったユーザーのPCがダウンしてしまうと言うものでした。
 これによる被害は、企業・官公庁へはそれほど無かったものの、一部で未だに復旧していないPCもあるなどして影響がありました。
 そして家庭用PCでは、僕の会社の上司も被害にあったほど、かなり広範囲に影響が出たようです。

 そして頭に来たのが、以下のニュースです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050426-00000264-kyodo-bus_all

 手のひら返しです。
 有り得ません。
 モラルハザードと言っても言い過ぎでは無いと思います。

 そりゃあ、マイクロソフトWindows Updateを適用してPCが起動しなくなったからといって、マイクロソフトは何も補償はしてくれないのですが、それに倣ったと言うことでしょうか?
 もちろん、自社のソフトの欠陥に対して補償をしない、マイクロソフト社の方針に対しては怒りすら感じます。その対策のために、どのくらいの時間を費やしたのか…。
 ただウイルスバスターのような、ウイルス対策ソフトの場合、他にも競合ソフトはあるわけです。今回のミスについては致し方ないとしても、その後の対応如何によっては、企業向けのウイルス対策ソフトの乗り換えが起きるかもしれません。
 それに、自分のところのソフトのせいで、「お客さん」たる企業や個人ユーザーの「使わなくていい」貴重な時間、金、労力を使わせた罪というのは大きいのです。それなのに、それらを軽んじると言うのは、一体何を考えていると言うのか?!

 今回の対応次第では、今後トレンドマイクロ社の製品の不買運動でも起こそうかと思ってます。
(もっとも、そんな力は無いのですが…)