お気に入りのアルバム・Cocco編

今回からシリーズ化してお送りしようと思っている、僕がよく聴いているアーティストと、オススメのアルバムについてです。

ちなみに、アルバムはアルバムでも、ベストアルバムは基本的に邪道だと思ってます。
と言うのは、アーティストと言うのは、オリジナルアルバムで自分たちの世界を描くからです。シングル曲とそうでない曲を、1つのテーマに沿って配置し、出来上がったものがアルバムなわけです。だから、全部通して聴かなければ、アーティストが発信しようとしているものが見えなくなるということです。
ベストアルバムは所詮寄せ集めですから、そのアーティストの足跡を辿る以外に何もメッセージ性は無い、と思ってます。

で、Coccoです。
沖縄が生んだ、最高の歌姫だと言えると思います。
歌詞や楽曲だけでなく、歌い方1つ取っても、全身全霊を歌に捧げ、彼女独自の世界を描き出しています。感性で歌を歌っていると言う感じでしょうか?
とにかく、心の奥深くに届く歌声は、一度心に触れると忘れられないくらいの衝撃的なものです。
それは、引退してから再ブームとなり、今もなお魅了されつづけている人が多いことが物語っています。オリジナルアルバムは、たった4枚しか発表されていないにも関わらず。

  1. オススメのアルバム

最後のオリジナルアルバム「サングローズ」と、「ベスト+裏ベスト+未発表曲集」の2枚目です。

「サングローズ」は、最後のシングル「焼け野が原」から最後の曲「コーラルリーフ」へと続く流れが切なすぎます。
そして何よりも、沖縄限定シングル「風化風葬」が収められている唯一のアルバムでもあります。
「風化風葬」は、こっこの意向により、沖縄県内の店舗限定で売り出された、「焼け野が原」と同日に発売された(らしい)シングルCDです。が、この曲がもの凄く良いです。
この曲を聴きながら、鉄道の車窓から夕陽に染まる海を見ていて、無意識のうちに涙してしまうくらい、もの凄い歌です。

「ベスト+裏ベスト+未発表曲集」の2枚目ですが、こっこのベストは他のアーティストとは大きく異なります。それは、選曲にこっこ自身の意向が反映されていることと、未発表曲が多数収録されていることです。
特にこの2枚目は、「焼け野が原」から始まる、あたかも「サングローズ」で一旦終わった自分を再開させ、ラストの曲「荊」で、何とか生きていこうと言う自身のメッセージを残して、歌手こっこを終わらせた、と言う、メッセージ性に優れた作品に仕上がってます。
しかし何よりも、ライブなどでは歌っていたCD未収録曲「もくまおう」が収録されていることが大きいですね。あまり長くない曲ですが、良い曲です。泣けます。

その他のオリジナルアルバムもオススメです。
と言うか、こっこに関してはすべてがオススメです。
未体験の方は勿体無いので、是非聴いてみて下さいw