オリックスにプレーオフマジック点灯&高校野球

 オリックスプレーオフ進出へのマジックが点灯しました。この「マジック」とは何のことかと言うと、要は「地力で」優勝なり、プレーオフなりに進出できる残りの勝利数ということです。点灯したマジックの数字だけ、残り試合で勝てば、他のチームの勝敗に関わらず優勝なりプレーオフ進出が出来る状態になった、と言うことです。それだけ、下位のチームと差が広がったと言うことになりますし、あまりマジックが途中で消滅して逆転優勝、と言うケースもありません。

 オリックスが、今日日本ハムがロッテに破れたことで、プレーオフ進出へのマジック32が点灯しました。
 しかし、シーズン開幕当初は、楽天といい勝負するんじゃないか?と言われていた統合球団オリックス・バファローズが、どうして単独3位と好勝負しているのでしょう?
 オリックスファン(実は)でもある僕なりに分析してみましたw

 やはり、老将仰木監督のマジックが大きいと思います。
 大胆な打線の組替えや、投手起用などがそうだと思います。
 特に投手では、中継ぎ投手の萩原を先発で使い、3,4回で交代させ、後は他の中継ぎ投手を1,2回ずつ投げさせて相手の攻勢を緩めるなどの「奇策」を使って成功させています。強かった頃のオリックス時代よりも、上手い手を使ってるなあ、と感心してます。
 仰木監督で無ければ、西武よりも上の順位なんてことは考えられなかったです。

  • 投手陣の整備・健闘

 近鉄オリックスともに投手陣は大したこと無かったのですが、岩隈が抜けて懸念された投手陣が、今はかなり充実しています。
 先発は、勝ち頭だった新人の光原が故障で離脱するなど、相変わらず頭数が揃いませんが、気迫の投球と野球への姿勢でチームを牽引するJP(近鉄時代はパウエル)が実質のエースとなり、中継ぎで広島から獲得した鉄腕菊地原、やや安定感には乏しいものの、魅力的な加藤が中継ぎとして試合を作り、最後は怪我から復活した抑えの大久保が締める、と言うパターンが定着し、パリーグではNo.1の終盤の強さを演出しています(流石に、阪神の藤川・ウィリアムス・久保田の安定感には敵いませんがw)。その他の中継ぎ投手も、過去の実績からするとかなり頑張っていると思います。防御率も、ロッテ・ソフトバンクに次いで3位で、しかも3点台。打高投低が目立つパとしてはなかなかのものです。
 そして忘れてはならないのが、吉井でしょう。自由契約から再契約され、それから無傷の6連勝。前回は8回途中まで投げて、スタミナもあることを見せ付けました。

 打線が、谷や村松が依然として調子が上がらない中で、投手陣が引っぱっているのは、シーズン前には予想だにしなかったことですが(^-^;
 これでも、エース候補だった川越や、抑えのエース候補だった日本人最速男山口、伸びきれないユウキなど、誤算もかなりあるんですけどねえ。

 オリックス時代からホークスだけは大の苦手だったんですが、今年もソフトバンクとなったホークス相手には、2勝11敗と大きく負け越しています。が、その他のチームとは、日本ハムに1つ負け越している以外は、すべて勝ち越していたりします。特に、ロッテにも2つ勝ち越しているあたりは、チーム力というか、戦い方の上手さがあるのだと思います。そのロッテは、オリックス以外のソフトバンクにさえも勝ち越しているだけに、この価値は高いと思います。
 問題はソフトバンクです。8月にも3試合組まれているので、ここを2勝1敗でもすれば、プレーオフでも勝機が見出せると思います。
 それに、8月はロッテ戦が9試合も組まれていて、最初の3連戦も見事に勝ち越し。もしかすると、ロッテ戦で調子を上向かせるかもしれません。


 こんな感じで、オリックスはかなり健闘しています。正直ここまで、パでは珍しいまともな試合をして勝率5割で戦えるチームになるとは思いませんでした(^-^; プレーオフ進出の暁には、是非応援したいですね。


 最後ですが、甲子園の柳川-藤代戦を観ていました(9回くらいからでしたが)。藤代は、常総学院などの私学の有力校を破って甲子園に出てきた公立校だったので応援してましたが、見事に延長戦を制して1回戦を突破していました!
 投手の球威は最後まで衰えないし、随所にいい守備を見せていましたので、これは今大会のダークホース的になりそうな予感です。

 近畿勢では、ようやく京都外大西大阪桐蔭が1回戦突破。天理に智弁和歌山、近江と初戦敗退していましたので、ほっとしています。
 ただ大阪桐蔭は、勝ち越されて逆転しての勝利。投手が評判だっただけに、この勝ち方は前途多難です。
 逆に京都外大西は、京都大会での接戦、接戦がウソのような快勝劇でした。やはり京都大会がハイレベルだったと言うことでしょうか。今後が楽しみです。