第３のビールは増税される？！

　また、財務省の税制改革案で、第三のビール増税案が出ているらしいのです。それによると、ビール・発泡酒・第三のビール（その他の雑酒？）の税を一本化して、ビールは減税に、第三のビールは増税になるらしいです。…馬鹿げた話ですよね。
　発泡酒や第三のビールは、ビール会社の研究や工夫の産物なわけですし、より安く消費者にビールテイストの飲料を提供しようと言う心意気（まあ、シェア下位のメーカーの打開策なだけですが）から生まれたようなものです。

　それに、忘れてはいけないのが「なぜ一緒なのか？！」ということです。
　ビールと第三のビールを飲み比べる機会が多い一般消費者はわかると思いますが、味なんてビールと第三のビールは「似て非なるもの」ですよね。麦芽を割と多く使っているスーパーブルー（サントリー）は多少ビールに近い（発泡酒にはかなり近いと思います）ですが、ドラフトワン・スリムス（サッポロ）、のどごし生（キリン）、新生（アサヒ）などの「麦芽を使わない」第三のビールに関しては、ビールとは全く異なる味になってます。ぶっちゃけて言うと、「不味い」です。もちろん、この値段であるからこそ美味しく頂いてますが。これを、ビールと同じ税率にしてしまえばどうなるでしょうか？　誰も飲まないと思うんですが。ビールや発泡酒に対してのアドバンテージは、麦芽を使わないことによる、プリン体（痛風の原因）の少なさくらいでしょう。値段以外には。

　では、何でこんな馬鹿げた話が出てくるんでしょうか？　それは、
「第三のビールと普通のビールを両方飲む機会の無い、官僚やお金持ちたち」
の意見だからに他無いでしょう。奴らに、薄給で毎日ビールが飲めない僕らや、おこづかいを厳しく制限されているお父さんたちが、どういう思いをして第三のビールを飲んでいるのかは一生わからないでしょう。そんな奴らに大事な税制をコントロールされているなんて…。

　抵抗できるものならしていきたいですね。

　あと、思うんですが、こんな特定の商品を狙い打つんではなく、もっと税制を改革しなければならないところがあると思うんですけどね。
　「タバコ」です。
　吸わないから言えるのかもしれませんが、JT一社が利益を享受する非常におかしな構造の改革、国民全体の健康増進、環境美化…etc、タバコ税を増税することはかなり利益のあることなんですけどねえ。
　官僚やお偉いさん方も、タバコは自分たちにも影響があるから増税しない？　それとも、JTという公的な企業を守るから増税しない？　全く馬鹿げてます。
　もしタバコ税が倍くらいになって（タバコ１箱の値段が５００円程度になるよう）、第三のビールも増税するってのであれば、僕は素直に納得しますよ。だいたい、日本のタバコの値段が異常に安すぎるんです。それに、以前よりスモーカーのマナーは向上した、とJTが自分たちを正当化するようなCMを流してますが(^-^;、歩きタバコをする人は大勢いるんです。携帯灰皿を持たない人は大勢いるんです。受動喫煙で不快な思いや、健康に影響を負っている人は大勢いるんです。

　国民のことを第一に考えるなら、このタバコ関係の構造改革は、早く手をつけてもらいたいのですけどね？　小泉首相。抵抗勢力とやらも、首相の力を持ってすれば黙らせられるでしょうしねｗ
　これやってくれたら、民主党支持から鞍替えしますよ（割と本気）。