リトルバスターズへの期待と不安

 Key次回作「リトルバスターズ」の情報が、Keyのコミケ販売物や雑誌等で続々と公開されています。ただ現時点では、キャラクターが色付きで公開されたに過ぎず、ゲームの開発自体はまだ進んでいないような感じですね。智代アフターのマスターアップから日も浅いですから、当然と言えば当然ではありますが、智代アフターの原画などを外でやったために、Key内ではもっと早い段階から話は進んでいたってことになりますね。ただし、Keyの大黒柱は麻枝准氏であり、彼の企画無しでは話が進まないと思うので、やはりまだ準備段階な可能性はあります。

 今わかっている期待と不安を書いておきます。ほとんど不安だとは思いますが(^-^;

 以前から書いているように、リトルバスターズからは、原画家樋上いたる氏と、Na-Ga氏の2人になりました。いたる氏はお馴染みですが、今回は3キャラのみ担当と、メインからは若干離れ気味で、その他のキャラデザをすべて任されたNa-Ga氏が実質のメインとなっているようです。
 今日初めてキャラを確認しましたが…、ちょい不安ですね。
 僕は盲目的な鍵っ子では無いつもりで、樋上いたる氏の絵に不満を持っている反乱分子です(^-^; …が、今回のキャラデザを見る限り、Na-Ga氏の絵には物足りなさしか感じませんでした。
 もちろん、トータルで見れば上手いのはNa-Ga氏ではあるんですが、オーラと言うか個性と言うか、市中のほかのゲームと一緒に並べてみて、Na-Ga氏の絵ではインパクトが足りませんね…。

 ただし、いたる氏の絵も、麻枝さんや久弥直樹氏のストーリー、折戸伸治氏や戸越まごめ氏、Liaさんやriyaさんらの歌声に引っぱられて(それに付随して)認められた感があるので、Na-Gaの絵も、一気にブレイクする可能性はあるんですけどね。
 ちなみにNa-Ga氏は、Keyでは結構長くCG担当としてやっていましたけど、原画として起用されるのは初めてなんですよね。巡ってきたチャンスを生かせるか、注目です。

  • シナリオ

 今回もCLANNADに引き続いて麻枝さんが、企画でメインシナリオライターとなるわけですが、彼はCLANNADで燃え尽きているんですよね(^-^; それは、智代アフターのシナリオを見ればわかるとおりなんですが、CLANNADのAfter Storyを越えられるかどうか? これがリトルバスターズの鍵だと思ってます。

 ただ個人的には、CLANNAD越えは難しいと思います。ギャルゲーとしての完成形を見ましたからね。恋愛(以上の結びつき)が目的であり、ストーリーの中心だったので…。

  • ボイス

 ボイスありの可能性が高いという話を聞きました。
 どうも麻枝さんが、智代アフターで「ボイスあり」のゲームに対して魅力を感じたかららしいです。その前、Airのアニメ版もよかったと言ってたので、自分のキャラに声が入ることに対する魅力を、おそらく今さら気付いたんでしょう。

 ただ、智代アフターでは、今までKeyがこだわっていたあるものが消えていました。
 それは…メッセージスピードです。
 今までのKeyのゲームでは、ユーザーが読みやすいスピードでテキストを表示していて、音楽のタイミングなども計算されていました。が、智代アフターではそのような配慮が無く、プレイ開始当初はかなり戸惑った記憶があります。

 それに、声に頼りきったためか、その他のKeyらしい演出がなおざりにされてきた印象があるんですよね。何って具体的には言えないんですが、智代アフターをボイスOFFでプレイすると、もの凄くつまらないゲームになると思うんです。
 Keyと言えば、声なしでも声ありゲームに負けない演出力が魅力だったのに…。

 この流れがリトルバスターズにも流れたとしたら、Keyのゲームなのに、市中に氾濫する他のメーカーのゲームと同じような顔になってしまいそうです。

  • 発売時期

 これだけ情報を公開しているんですから、あと1年以内に発売される…のが定石です。が、どうなんでしょう?
 もし、CLANNADの発売が遅くなった理由が、涼元さんやいたるさんの遅筆だとしたら、今回はそれは解消されているので大丈夫でしょう。ただ他に理由がある場合は…2年くらい掛かるかもしれませんね。
 ただ、CLANNADの発売からは既に2年です。正当なKey作品は2年発売されていないんですよね。だから、本当なら年内〜来年3月くらいには出さないと厳しいのですが…。



 こんな感じです。
 後向きですね…。ただ個人的に、CLANNADを越える泣きゲーはこの世に現われないと思っているので、期待はしたくないんです。