何でも隠す小泉政権

 小泉政権について。まあ小泉さんというよりは、歴代自民党政権がすべてそうなんだとは思いますが、大事なこと、大切なことを国民に知らせなかったり、隠していたりします。

 例えば…靖国神社参拝」のこと。http://d.hatena.ne.jp/mlt/20060317/のブログにも書いてますが、「遊就館」と言う施設が靖国神社にはあります。そこは、日本の軍国主義時代の宝物が展示されているそうです。韓国の盧武鉉大統領がそこへ参拝しようと言う話が出てきていて、政府関係者が騒然としているようです。
 中国や韓国の、小泉首相やその他閣僚への、靖国神社参拝を嫌っている理由はここにあるようです。もちろん中国は、何かと日本に対して攻撃材料を探しているようなので、あまり一緒にするべきではありませんが、韓国は日本文化を解放しつつあるように、基本的には日本に対して融和的になりつつあります。が、一部のタカ派が、教科書に史実を捏造したような内容を書いたり、従軍慰安婦問題で不適切な発言を(わざと?)したりするなど、友好的にしたくないような行動を取ってます。そしてその最たる例が、この靖国神社の問題です。
 遊就館には、日本の零戦など、軍国主義を賛美するようなモノが展示されているようです。そういう資料的なものだけなら良いのですが、中には、太平洋戦争を「アジアの解放のための戦争」とか言っているものもあって(実際は侵略以外の何物でもない)、余計に中韓の神経を逆撫でしているようです。まあ、私人として首相が参拝するのであれば、それほど口出しされる問題でもないのですが、公式参拝しているから問題が大きいのです。要は、首相ですから「日本国民を代表して、軍国主義を賛美している施設を参拝している」と取られるわけです。ちなみに、安倍晋三官房長官靖国参拝派なので、この人が小泉首相の後を継いでも、同じ問題が起きます。タカ派麻生太郎外相も似た路線ですね。
 まあそうした施設が靖国神社にはあるものの、マスコミも誰も伝えませんし、国民も、一部靖国神社を参拝した人以外はわからないままです。そうした説明をさせない政府が悪いのか、あるいはマスコミ含めた財界が悪いのかはわかりませんが、世論の誘導が行われているように思えてなりません。


 隠ぺいと言えば、法人税の減免」も同じくです。定率減税廃止が打ち出されても、同じ時期に始められた法人税減税は一向に論議されません。マスコミも、自分たちの得するところは触れませんしね。企業の業績は回復しているのに、低所得者たちの対策は一向に進んでいません。そこへ消費税増税や、酒税増税などの論議が先行して進んでいるんですから、明らかに財界のための政治をしているようにしか見えません。消費税も酒税も、僕ら低所得者に直接跳ね返ってくる問題ですしね。まずは、儲かっているところから取るべきが税では無いのか? この話が一切マスコミからは聞こえてこないのが、今の日本の現状です。

 あと、ライブドア関連の事件も隠蔽ですよね。沖縄のホテルで殺されていた野口氏でしたか。彼は明らかに殺人だったのに、全く捜査もせずに「自殺」と断定。沖縄県警にはいくらも権限は無いでしょうから、どこかから命令が下ったんでしょう。
 米国産牛肉の輸入問題もそうです。台湾に輸出された牛肉にも危険部位が混じっており、米国産牛肉の信頼性は完全に失墜しました。そして、その台湾に輸出された肉を加工していた会社は、日本の関係部署が査察して「安全な施設」として認定していた施設だって言うんですから、聞いて呆れます。日本の査察団は、どんな査察をしたんだろうか?と。米国の食肉加工所は、どこもこういうずさんな管理だそうです。危険部位である脳ミソなどが飛び散っても、全く気にしていないそうで。背骨とかが危険部位だと言うことも、適当にやっているんでしょうね。それに、米国で狂牛病だと判明している牛は、公表されている牛よりもかなり多いそうです。人間に感染し、ヤコブ病らしき症状で死んだ人ってのが、アメリカには割と多い数が要ると言う話もあります。そういう情報も、ずさんな査察をしている(アメリカの言いなりになって輸入再開を急いだってのも)のも、日本国民への説明は全くありませんでした。
 バカにしているとしか言いようがありませんよね。

 こうして見ると、日本は結構、情報統制が為されている国なんですよね。
 ですから、できるだけ正しい情報を、手元に入れて物事を考えるってことが重要だと思いますし、それが僕らが日本で生きていくために必要なことだと思います。