新世紀エヴァンゲリオン

 ときめきメモリアルが10周年記念とかやっていたような気がしましたが(全然盛り上がらず…。ただ、PS版は何回クリアしたかわからないくらいにやりこみましたけどねw)、それ以上に色々と仕掛けているのが、エヴァこと新世紀エヴァンゲリオンです。パチンコで大々的に取り上げられ、さらに「鋼鉄のガールフレンド(本編とは関係無い、ゲームオリジナルの話)」がまたゲーム化されるとか。久々に再放送していたアニメも少し観ましたし…。
 ただ、当時この作品をどう見ていたんでしょうか? というのは、内容があまりに過激で不可解、そして新しかったからですw

 放送開始から、しばらくは非常に視聴率が低かったそうです。ガンダムもそうだったみたいですが、まさに同じような道を歩んだようです。僕は最初から見ていたように記憶しています。が、途中くらいから「何か凄いアニメがあるらしい」ってことで火がついて、終盤はブーム化していました。その凄さは、アニメの劇中に使われていたBGM(クラシックの名曲を多用していた)のサントラが、オリコンチャートで1位を獲得した(と思います)くらいでした。

 このアニメが「新しかった」のは、やはり「視聴者に答えを押し付けなかった(視聴者に答えを委ねた)」ことでしょう。
 要は、今までのアニメなどは、視聴者に対して明確な答えを出し、ハッピーエンドなりバッドエンドなりを提示してきました。が、この作品はそれをやりませんでした。
 この作品の骨は「人類補完計画」は何か?ってことだったと思いますが、結局その答えは明確に提示せず、ハッピーエンドだったかバッドエンドだったかも明らかになってはいません。すべては視聴者が感じることに委ねたのです。
 このことに対して、嫌悪感を持った人も多かったように思いますし、正しい考えかどうかは僕にはわかりません。また、結局この作品が何を伝えたかったのかもイマイチわからないままです。
 ただし、この作品が世に出て以降、確実にアニメ・ゲーム界は影響を受けたと思います。
 思い返せば、Key作品ってその傾向がありますよね。特に麻枝准氏のは。はっきりとしたエンディングにせず、ユーザーに委ねた形の作品が多いと思います。
 その分、視聴者やユーザーに対して、作品への「考察」と言う新たな楽しみが出来ましたよねw その原点はもしかしたら、宮崎駿作品「風の谷のナウシカ」なのかもしれませんが…。

 もう1つの功績はツンデレが世に定着したことでしょうかね。惣流・アスカ・ラングレーは、明確なツンデレキャラとして愛好者を爆発的に増やしたと思います。プライドが高く脆い、素直になれない性格が、相当世にウケたと思います。もう一方のヒロイン、綾波レイも、不思議+寡黙+薄幸キャラで人気になりましたし…。「属性」ってこの頃から出てきたものなのかなあ、と思いました。

 ちなみに、ツンデレも不思議キャラも、Keyは得意だったりするんですけどねw 「ONE〜輝く季節へ〜」から、ツンデレや不思議キャラは多く登場していますしね。

 …しかしながら、10年前ですから、今の高校生くらいの人なら、リアルにこれを見ていなかったor見ていても訳わからん感じだったんですよね…。小学生が見るような内容ではありませんでしたし…。この辺、凄く世代的にギャップを感じてしまいます(^-^;