WBC、日本がキューバを破り優勝!

 松坂は抑え、渡辺俊介は打たれたみたいですが、1回と9回の各4点で突き放して快勝! 優勝できたみたいです。よく優勝したなあ、と言うのと、素直に嬉しいの2つですね。
 特に、イチローはめちゃくちゃ嬉しそうでしたねw 誤解されがちなんですが、イチローって「孤高の天才打者」ってイメージよりは「永遠の野球少年」なんですよ。あくなき向上心は、もっと野球が上手くなりたい、の一心からですし、今回のWBCに関しても、「日本人の強さを示したい」だけだったと思うので。

 個人的な優秀選手は…、イチロー・松中・里崎・上原ですね。西岡も、流れと言う意味では重要だったと思います。ただ、松中信彦が僕には非常によく見えました。と言うのも、プレーオフ日本シリーズなどで打てず、短期決戦に弱いという烙印を押されていたにも関わらず、それを払拭するアベレージや得点を挙げたからです。
 松中は、バットが折れたり、片手だけのスイングになっても、スタンドに放り込むくらいにパワーヒッターなんですが、三冠王になったように、打率も残せるバッターだったりしました。それが、これまでの短期決戦では、パワーに頼りすぎたりして自分の打撃を崩していましたが、今回はそれがありませんでした。
 とにかく、単打単打でつなぎ、後ろの選手に任せる、と言うスタイルを保っていたと思います。後ろの選手も凄いので、「自分で決める」と言う意識が薄れていたのも良かったんでしょう。それで、今回の決勝戦、決して簡単でない浅いフライからのタッチアップで生還したことに繋がったんだと思います。派手な一打はありませんでしたが、日本が畳み掛ける時には、この松中の繋ぎが必ず合ったように思います。
 上原も、決して負けない投球をしてくれました。とにかく、初戦の中国戦以外は安心して観られましたね。熱いハートを持っている選手ですが、それを上手くコントロールして、絶妙なピッチングをしてくれたと思います。日本のエースですね。
 イチローは、ハートとバッティングでチームを引っ張りました。米国へ来てからのイチローは、鬼気迫るものがありましたし。誰もが思うことでしょうが、彼がこの大会へ参加していなければ、先ず日本は、優勝どころか、アジアラウンドすら突破できていなかったかも…ですね。

 選手たちもですが、王監督はよくこの重責を果たしてくれたと思います。本来なら長嶋さんがやるところでしたが、ソフトバンクの監督も兼任しつつの大役でしたから、凄かったです。
 中でも、準決勝・決勝の采配は見事。準決勝でのオーダーの組み方、代打の送り方は、とてもパリーグプレーオフで負けつづけている監督とは思えませんでしたしね(^-^; 元々「世界の王」として世界的に有名な人でしたが、この優勝でその名をさらに高めた感じです。長嶋さんでは多分ダメだったと思うので、真のMVPは王さんでしょうね。

 問題は、大会に参加した選手たちの今後です。…これだけ燃えて、燃え尽きた選手たちが、これからのシーズンでどうなるか? 非常に気がかりです。
 特にイチロー。これからのシーズンはどうでも良いとばかりのプレーぶりでした。あとロッテ勢。目標が無くなり燃え尽き症候群にならないかが心配です。

 でも、良いものを見させてもらいましたw