K-1MAX 世界王座トーナメント開幕戦

 ぶっちゃけ、あんまり面白くありませんでしたね(^-^;
 ただ、魔裟斗VSレミギウス・モリカビュチスの試合は、他の試合に比べて格段にレベルが高かったように思います。最後は「何でギブアップ?」って思いましたが、魔裟斗の前蹴りがレミギウスのレバーをえぐってましたね。魔裟斗の優位は揺るぎないと思います。

 他では、小比類巻貴之佐藤嘉洋が良かったですね。小比類巻は久々の実戦と言うことを考えると、3RでもKOで勝てたことが大きいと思います。前回は故障があって不本意な内容だったのですが、今の内容ならかなりやれそうですね。パンチをもう少しレベルアップさせれば、もっと楽な戦いができるんですけどね。それでもあの蹴りは十分通用しそうです。
 佐藤も良い内容でした。マイク・ザンビディスのパンチは脅威で、実際に1Rではクリーンヒットを貰い、佐藤はグラついたように見えましたが、そこでダウンしなかったことが大きかったです。元より、不用意に打ち合わず、前蹴りとローキックで間合いを保てば、あれだけのリーチ差があるので負けないとは思ってましたが。ただ課題はあります。それはヒザですね。KOを狙ってのヒザなのか、単なるローの気を逸らすだけのヒザだったのかはわかりませんが、ほとんどが胸部や腕に当たってました。腹部や顔面には当たってなかったんですよね。もう少し、狙いの正確性を高めれば、もっと強くなるように思いました。


 他はイマイチ。特に、アンディ・サワーブアカーオ・ポー.プラムックはかなりしょっぱかったです。
 サワーは、1Rでの貯金と、何とか延長で持ち直した感じでの判定勝利でしたが、正直あの延長1Rで1ポイントも差がついたとは思えない内容でした。
 ブアカーオはもっと酷い。と言うか、この判定勝ちは「やはりK-1だな」とガッカリしましたね。
 というのも、ブアカーオが首を掴んだりクリンチに行ってるのに、レフェリーがブレイクするのが遅い遅い。K-1は確か、首相撲によるヒザ蹴りは1回まで、と言うルールがあったはずです(ヘビー級だけなんですかね?)。なのに2発、3発と打ってるのに、一向にブレイクしようとしてませんでした。その時点で「ブアカーオびいきだなあ…」と疑ってました。
 そして3R〜延長1R。明らかにブアカーオのクリンチが酷くなり、ほとんどマトモには打ち合いませんでした。ロープ際ではロープに手をかけてまで、相手のパンチを打たせないような反則行為までしていました。なのに、警告の1つも無く、3Rではドロー(ここで既にブアカーオが負けてると思いました)、延長1Rでは有り得ない判定勝利…と。これはK-1だからこその判定だな、と。
 相手のヴァージル・カラコダが、試合後に意外とサバサバしていたのを見ると、「最初から勝敗って決まってたんじゃねえ?!」とすら思いました。

 K-1でよくあるのが、「僅差なら実績(人気)のある選手が勝つ」と言う判定方式です。判定でわざわざ実績の無い選手を勝たせることはほとんどしていません。非常に公平性を欠いていると思います。だから見ていて醒めるんですよね…。

 K-1でも、MAX(中量級)はまだ面白さが残っていると思ってましたが…こんな判定が多発するようだともう見なくて良いかもしれませんね。救いは、日本人選手はハッキリとした形で勝ち上がったってところですか。