第三のビール、増税迫る!

 第三のビールへの増税が、何時の間にか決定していたようです。偽メール問題のゴタゴタの間に、姑息にも決められていたようなのですが、その内容を見て驚いたと言うか、幻滅しました。それは、

 ってのはまあわかるんです。1ケースで100円未満の値上げに留まるのか、と言う感じで。しかし、

  • ビール=70銭の減税(たぶん)

 ってのは…何だよ?!って感じです。減税って名ばかりじゃないか?!と。
 そもそも第三のビール増税は、
「酒税体系の簡素化」が目的であり、
ビールとビール風味の第三のビールとの税率格差を無くしていくことが、そもそもの目的だったはずです。しかし現実には、単なる酒税の増税に過ぎない、ってことが明るみに出ましたね。
 第三のビールの税率を上げるなら、それと同等くらいにビールの税率を下げるべきです。が、それを政府はしようとはせず、結局「取り易いところから増税する」方向に走るんですから、小泉自民党の「庶民軽視」の政策がそのまんま出ていますね。
 それに、第三のビール増税幅も問題です。それは、増税幅を少なくすることによって、僕ら下層の国民からの批判の目を減らそうとしているばかりか、小売店の格差をますます広げようとしている点も見逃せないところです。
 イオングループジャスコなど)は、今回の増税を「経営努力で吸収できる範囲」として、小売価格への転嫁をしない方針を発表しました。これ自体は、消費者にとっては嬉しい話なんですが、
売店すべてが、「経営努力で吸収できる」
わけでは当然ありません。それは、数を多く売れる店だから出来ることであって、個人の酒販店では、増税を転嫁しなければ即経営に影響してきます。元より個人の酒販店は、規制緩和の影響を受けて酒を売れる店が増加し、ディスカウントショップの値下げ競争やコンビニの乱立に巻き込まれ、廃業に追い込まれる店舗が後を絶ちません。これも小泉政権の弱肉強食政策の一環なのですが、それに追い討ちをかけるような増税です。また、首を吊る人が増えるんじゃないかって心配です。
 もっと他に、増税すべきところはあります。再三言っている「タバコ税」がそうです。タバコを増税しても、困るのはスモーカーとJTだけなのです。そもそもタバコってぜいたく品で、酒は庶民のものです。そのぜいたく品に増税するのがどうして見送られて、庶民のものである酒にばかり増税がなされるのでしょうか?
 JTへの天下りも気になりますし、癒着も気になります。JTの正当化CM(スモーカーのマナーが、いかにも向上したかに見せるためのCM。歩きタバコは減っているように見えませんし、バカにしているとしか思えません)が垂れ流されている現状は、正常とは思えません。声を大にして言いたい部分です。