PS3 VS Wii 年末商戦の行方は?

 ファミ通で発売予定欄を見ていたんですが、PS3のほうが11月11日でしたっけ? 発売日が早いんですね。ただ、何色かの発光ダイオードの量産が計画どおりにいっていないことから、年内の出荷台数は相当少ないモノになるとかで、延期しなかったこともやや疑問です。
 本体との同時発売タイトルが少なすぎるんですよね。10タイトルに満たない数で、見た感じでは「リッジレーサー」くらいしか、ユーザーが飛びつきそうなタイトルがありません。本体の出荷台数が少ない+ユーザーがいきなり買うかがわからない、ってこともあり、ソフトメーカーも様子見を決め込んでいるような気がします。本体の価格は5万円を切ってきましたが、それでも割高感はありますからね。ブルーレイの規格が成功するかも未知数ですし、何よりBDの高品質な画像や音声を再生できるAV機器を持っている人がどのくらいいるのか? DVDでさえ、サラウンドスピーカーを持っている人や、D1端子などがあるTVを持っている人が少ないのに…ですからね。そういう環境を持っていなくても欲しくなる状態ではありませんしね。
 逆にWiiは、発売日は12月2日ながら、スタートダッシュを決めそうな感じです。任天堂から、Wiiリモコンを生かした(ものになると思われる)「Wiiスポーツ」のほか、「ゼルダ」の最新作も同時発売タイトルとしてスタンバイされているようです。またネットゲームで大人気の「スイングゴルフパンヤ」もあり、質・量ともにPS3陣営を凌駕している感があります。
 問題は、DSのときのような「品薄」状態にならないか?です。が、DSは品薄を演出することで、より購買意欲を煽った感はあったので、同じ戦略をとる可能性はあります。そんな状態でも、DSはPSPに勝ってますから(PSPも決して失敗とは言えないほどの数は売れてますが)。
 ゲームキューブが既に下火な今、任天堂PS2からの乗り換え客+DSユーザーを取り込んでの勝負をするでしょう。しかしSCEは、PS2ユーザーをもう少しPS2のゲームで引っ張って、ゆるやかにPS3への移行を促すと思います。
 長い目で見た場合、どうなるかわかりません。でも、とりあえず来年3月まではWii陣営に有利に動くのは間違いないと思います。