VAIO回収でソニー失墜!?

 ソニー製のリチウム電池の回収が、自社製のVAIOにまで広がってしまったようです。
 こういう製品のリコール問題の場合、初期対応がその後の会社イメージすら変えてしまう大変なものだったりします。パロマガス湯沸かし器は悪い例でしたが、ソニーもそれに近い状態になりつつあります。
 この電池の不具合問題が最初に判明したとき、不具合が起きたのはDELL製のノートPCだけだったため、ソニーは「DELLのPCに起因する問題」として、回収には消極的な姿勢を取っていました。しかしフタを開けると、DELLのPCの問題などではなく、日本の他社製品、さらに自社の製品へと回収は広がっていきました。しかも、VAIOに問題が波及した今回、VAIOの回収が遅れた理由をソニーは「他社製品を優先してリコールを始めた」と言う主旨のことを言ったようですが、じゃあ自社の顧客はないがしろにした、と言うことでもあります。
 ただ1つ言えることは、今回の騒動でソニーは、相当大きなダメージを受けたと言うことです。イメージダウンは避けられない状態ですし、折角液晶大画面TVで巻き返しを図りかけたところだった業績は、これで一気にダウンするのは間違いないと思われます。
 そしてPS3PS3の初期出荷数が減少するのも、ソニー本社による特殊な発光ダイオードの量産が遅れているためでした。かつては「技術のソニー」と言われたソニーですが、技術的には転落の一途を辿っているように思います。このリチウム充電池の問題も、確か初歩的なミスから起きた問題だと言われていますし…。
 僕の知っているソニーは「壊れやすいけど性能は良い」会社でした。現にPSは、初期型から愛用していますし、ブラウン管TVやVTR、デジタルオーディオプレーヤーなどは、買ってから今だ現役で使用しています。特にTVは、もう8年くらい使用しているかなり長寿な家電になってます。
 転落の原因は、恐らくリストラによる負の作用でしょう。優秀な技術者がいなくなり、生産現場が未熟なためでしょう。何とか立て直してもらいたいものですが…。