北朝鮮2度目の核実験？

　北朝鮮が2度目の核実験を行う、と言うニュースが流れていましたね。
　もちろん、北朝鮮が核を持つことは脅威なのですが、それが実用化されるまでにはまだ時間が掛かることも頭に入れておかなければなりません。と言うのは、この核実験はあくまで「核爆発を起こさせる爆弾の実験」ってだけで、弾頭ミサイルに積んで核を撃てるようにするための実験では無いってことです。この実験が成功したとしても、せいぜい広島や長崎の原爆と同程度のものが出来るに過ぎません。ミサイルに核を搭載できるのは、核を小型化しなければならず、少なくとも３〜５年くらいはかかるとのこと。しかも今の脆弱な北朝鮮の状態では、満足な実験や研究が出来るかどうか不透明ですので、実用化される可能性はきわめて低いと思ってます。
　それでも、広島や長崎の原爆程度の爆弾なら、もう作れる段階に来ているとは思います。要は、爆撃機に搭載して投下すれば…核の脅威になるってことでもあります。日本はどうかわかりませんが、韓国なら、防空の網をかいくぐって核爆弾を投下すれば、とんでもないことになるわけです。ですから、これ以上核開発が進まないようにと、制裁をするのには正当性があります。
　安倍政権は、国連安保理決議で、制裁を含む決議を全会一致で採択することに成功しました。が、内容についてはかなり骨抜きな状態です。ただ決議に賛成した、と言う事実だけで、中露は以前からのスタンスとほぼ変わっていません。これでは、貿易の規制などもほとんど実効性が無いと言えます。
　ただ、中国は独自の制裁を強めているようです。より、金融制裁を強化したと言う情報があります。今後は、陸路での貿易規制がどのくらい進むかが注目ですが、この流れで行けば、中国も北朝鮮への制裁を強めるものと思われます。
　中国がそっぽを向けば、もう北朝鮮に守ってもらえる勢力は無くなります。国力は著しく低下しており、食い物にも困る状態です。体制の崩壊もそう遠くないですが、核武装が完了する前に潰さないと大変なことになると思います。

　日本は、中露韓を何とか取り込んで、北朝鮮への包囲網を完成させることを目指さないといけないと思います。そこは、安倍政権への注文ですね。