クマ被害拡大。悪いのはクマ?

 今年、クマによる被害が拡大しているようです。人里と言うか、住宅地まで侵入して人間と遭遇し、怪我をさせる事件も増えています。
 ただ、彼らクマが悪いのでしょうか? 別に熊たちは遊びに来ているわけではなく、エサを求めて人里へ降りてきているわけです。要は「やむを得ず」だと思います。異常気象でドングリが不作だと言う話もありますが、森にそもそもエサとなる樹が少ない(スギなどの針葉樹を人間が植えてしまったため)のも原因だと思います。
 そして、開発できる山野の裾野までも人間が開墾し、クマが住む山を脅かしているのも見逃せません。つまり、クマが住む場所を人間が減らしているんだと考えられます。
 また、温暖化によって暖冬となる年が増えて、クマが冬眠できないんではないか?とも思うわけです。冬眠するまでに至らない暖かい冬が多いですからねえ。
 実際、クマは増えているわけではありません。むしろ減っているそうです。住む場所が減っているんですから仕方ないですよね。しかも、人里に下りてきていないクマは餓死している可能性すらあるわけです。
 悪いのは人間です。被害にあっている方々はお気の毒ですが、でも人間がしてきたことへの報いが来ているだけだと思います。クマにばかりぶつけるのは間違いだと思いますので、悔い改めたいですね。