PRIDE、UFCに事実上の吸収合併!

 UFCのオーナーが、PRIDEのオーナーも務めることになり、事実上PRIDEはUFCに吸収された形になりました。ミルコ・クロコップクイントン・“ランペイジ”・ジャクソンなどがUFCに引き抜かれた後だけに、この合意は非常に驚きました。PRIDE側は「買収ではない」と言っていますが、現在置かれているPRIDE(DSE)の状態を考えると…資金不足で選手の流出を止められない中での、苦肉の策と言って間違いないでしょう。かつての敵に塩を求める、みたいな状況ですね。と言うのも、PRIDEはUFCだけではなく、様々な団体から引き抜きを受けています。桜庭和志(HERO'S)もそうですし、エメリヤーエンコ・ヒョードルも、米国の新興格闘技団体に引き抜かれた、と言う報道すらあったくらいでしたから(事実不明)。PRIDE戦士のレベルの高さは周知の事実で、フジテレビによる地上波放送撤退から続く放映権やスポンサー離れによる体力低下の隙を窺おうとする輩は数多く居たと考えられます。
 そんな中で、UFCに助けを求めたのは、やはり純粋に格闘技の発展や、強いやつを集めて戦わせる、格闘技の原点とも言えるべき部分で相容れるものがあったからかなあ、と思います。HERO'SとPRIDEが合併とか言われても、全く納得できませんしね。また、UFCの豊富な資金力があれば、現在所属している選手に対する引き止め金も用意できますし、新たな選手の発掘も行えますから。PRIDEの選手発掘能力からすれば、金さえあればまたどこかから凄い選手をつれて来れると思いますしね。
 これで、真の世界一決定戦が見られるわけです。楽しみですね。ミルコVSクートゥア(UFCの現王者。43歳くらい?)の勝者と、ヒョードルが対戦したりするわけです。見たいぞ。
 あとは、地上波解禁があるのかどうか? もう経営体制も変わりましたし、みそぎは済んだと思いますけどね。視聴率20%前後の優良コンテンツ(+DVD販売も見込める)だけに、手を挙げない手は無いと思うんですが…。