<GW>連続休暇は5.4日 最長は富士重工の11連休

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070412-00000084-mai-soci

 今年って結構休みが分散しているから、基本的に平日は出勤の工場勤務の人なんかは休めませんよね。うちは4日です。まあ、あんまり休みが多いと給料に響く身分なので、4日もあれば十分です。どうせロクな使い方をしないでしょうし…。オフ会とかするならチャンスなんだけどなあ。あと、同人イベントなんかがあったら行きたかったんですけどねえ。今は情熱が低下気味なので無理ですが…。
 しかしながら、ボーナスの話とか連休の話とかって、無縁の企業が最近増えてきているんですよね。連休で言えば、サービス業…特に接客系の仕事をしている人なんかは休めませんよね。正月だろうとお盆だろうと、休む店は大幅に減りました。ずっと開いていることが当たり前になりつつあります。つまり、皆が休むってことが無くなったと言うことです。病院関係はともかく、老人介護関係の仕事でも休めません。入所者がいる限りは仕事が発生するわけですし、世間が休みになるときこそ預かってほしい、と言うことも多いそうです。それに、多忙な業界の下請け業者とかだと、次々に注文が入って休日返上で頑張っているようなところもあるでしょう。そうした下請け業者は、何とか契約を継続してもらうために無理してでも頑張るわけです。
 ですから、厚生労働省がこの記事で、
 「働き過ぎと言われる中、連続休暇を取ることは大事。5月1、2日の連休の谷間に有給休暇を充てるなどしてなるべく長期間の連続休暇を取ってほしい」
 と言っているわけですが、そんなことが無理な人の立場に立って考えたことがあるか?!と言いたいです。
 有給休暇は労働者の権利なわけですけども、「代わりがいない」立場の人であれば、仕事がある限りは出勤しなければなりません。また、成果主義などの裁量労働制を適用されている労働者は、休みなんていう概念すらほとんどありません。出勤も欠勤も自由だけど、ちゃんと仕事をこなして成果を出さないと給料が下がる、と言うわけですから。仕事が出来る人間に限って、いろんな仕事を押し付けられて、早く仕事が出来ても休みが出来る、ってわけじゃあないわけで。
 まあ、例えば、代わりの社員がいる(であろう)大企業であれば、調整すれば休みは取れるでしょう。しかしながら、代わりがいない中小の零細企業は、その人が休めばその部門はストップすることになります。ストップした分だけ、別の企業との差が開くわけです。だから休めない、と。それでも休む人は休みますけどね。こうしたところにも格差ってのは生まれてくるんだなあ、と思いました。ですが、この格差はどうにかならないものかなあ?と思います。中小ほど、休めないわ給料は安いわですから…。オンリーワン企業を目指すにも、設備投資に使えるお金は限られるわけですし、格差は容易に埋まりそうにもありません。
 ならば、大企業には法人税などを重くして、中小には優遇するなどすれば良いのでは? 税制面からのバックアップがあれば、例えば少数精鋭の中小企業ほど、規模の割には高い利益を上げられるような仕組みを築けるんじゃないでしょうか? 規模の論理で大企業は既に有利なんですから、中小に有利な仕組みづくりも考えなければならないでしょう。ベンチャーばかりが中小企業ではありません。もう少し、中小企業の優遇策を考えなければ、日本はかつての財閥が支配する国になってしまいますよ。