愛知立てこもり発砲事件に見る、警察の弱さ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070519-00000005-yom-soci

 今回の事件で、日本の警察がいかに「拳銃に対して無力か」と言うことがわかりましたね。今まで、警察官が2人も撃たれるなんてケースが無かったんでしょうか? 最初に撃たれた警官は不運でしたが、亡くなったSATの方は、明らかに防がなければならなかった事態です。
 と言うか、子ども2人がまず撃たれ、その後で巡査部長が撃たれ、そのまま5時間放置。もちろん、人質(元妻)がいたこともあるでしょうけども、対応は遅すぎますし、もし巡査部長が出血多量などで死んでしまっていたらどう釈明するつもりだったんでしょうか?
 また、SATなどの特殊部隊を警察は持っていますが、たった1人の拳銃を持っている男に、あれだけの時間、翻弄され続けていたわけです。対テロなんて笑ってしまうくらいにお粗末だと言わざるを得ません。
 と言うか、イラクで起きているようなテロではどの国の警察でも対応できないとは思いますが、日本ではもっと簡単にテロ行為を成功させることが出来そうですし、それを国内外に見せ付けた形になったんじゃないかって思います。
 SAT隊員の死と、容疑者の男の生け捕りとが天秤でつり合ってしまう、と言う感覚も理解できません。子ども2人と巡査部長を撃った時点で、もうこの男を生かす意味も無かったようにも思います。容疑者自身も、警察が自分を撃たないことがわかっていての振る舞いだったように思うのですが。それとも、本当に警察には、狙撃できるような警官はいないのでしょうか?
 狙撃でなくても、発炎筒とか照明弾とか、何かそういうもので気をそらせておいてから突入、と言う手段もあったでしょうに。かなり後手後手で受け身な対応しかしていません。人質の元妻も、結局は自ら脱出したわけですからねえ。
 亡くなったのは気の毒ですし、撃たれた人の回復も待ちたいところですが、警察が自らの手で殺した、って思っても仕方の無い事件だったようにも思います。