亀田興毅、TBSの都合で運良くTKO勝ち!

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070523-00000033-spnavi-fight
 TBSも、4回戦をゴールデンタイムで生中継するなんて、なかなか凄いことをしてくれますねw
 長男の亀田興毅が、インドネシアライトフライ級王者イルファン・オガーを相手にTKO勝ちしました。まあTVを見ていた方ならわかりますが、全くの凡戦かつ、TKO宣告のタイミングも「?」って思うような時でしたし、これを見て亀田が強い!っていえる人がどのくらいいるのか…。
 まず、この試合は、すっきりとした形で楽にKO勝ちできるはずでした。
 と言うのは、相手が「インドネシアライトフライ級王者」イルファン・オガーであったこと。このオガーがどうこうでは無く、「インドネシア王者」っていうところがまずダメですからね。タイあたりなら猛者がゴロゴロしていますが、インドネシアは亀田兄弟の対戦相手の調達先のようで、王者と言っても実力はかなり下だと思います。まあ、東洋太平洋2位ですので、日本王者くらいの力はあるのかもしれませんが…。
 それに「ライトフライ級」だと言うことです。要は、亀田はフライ級へと階級を戻した(上げた)のに、相手も同じくライトフライ級から上げてきた選手です。つまりは、元はフライ級の亀田にとっては、パワーでまず圧倒できますし、プレッシャーをかけ続ければ確実に、スタミナを奪える相手だったと言う事です。ので、あのまま続けていたら、12RまでにKO出来ていたかもしれません。が、実際には、クリーンヒットによるダウンは一つもありませんでした。
 これで疑わしいのが、TBSです。今回は生放送と言うことで、色々と編集しての疑惑などを払拭しようとしたのかもしれませんが、逆に生放送だからこその「TKO」だったんじゃないかと考えています。
 つまり、放送時間内(9時まで)に終わらせたかったから、あのタイミングで強引に終わらせたんじゃないのかな?と。
 最初から、亀田は早いラウンドでのKO勝ちは狙っていないように見えました。それもそのはず、早く試合が終わってしまえば、尺が足りずに視聴率に響くからです。亀田にも、序盤から飛ばすな、くらいの指示はあったんじゃなかろうかと思います。
 ただ、中盤で思わぬ事態が。相手のオガーが、意外にガードが堅くてダメージを思うように当てられない。KOしようと亀田も大振りが目立つようになり、試合が膠着状態に。オガーは亀田にアタマを突き出すようにするだけだし、亀田は顔をブロックして打ったりなど、非常にレベルの低い戦いに終始しました。亀田の優位には間違いなかったのですが、面白い試合では明らかにありませんでした。おまけにKOまでもほど遠かった。ならば、もう試合を全部放送する必要は無いわけです。ただ、生放送なのでカットが出来ない。そうなれば、もう試合を途中で止めるしか無くなるわけです。ちょうど、オガーがふらついたようにも防戦一方のようにも見えたため、レフェリーがストップ。こういうことではなかろうか? と見ていますが、間違ってますかね?
 この試合でわかったことが、亀田興毅が思ったより弱くなっている、と言うことです。全く強さを感じられませんでしたからね。負けない試合は板についてきましたが、今日みたいな格下相手にも圧倒できない、と。このくらいのパワーであれば、本当のフライ級相手にはかなり苦しいんじゃないかと。また、今日の相手は相当非力だったようにも見えましたし、亀田の打たれづよさも上がったかどうかはかなり微妙なところです。
 結論としては「今日のマッチメークは大失敗だった」と言うことでしょう。何でよりによって、TBSがゴールデンに生放送したときに、こんな凡戦をしてしまったのか。こういう相手を選んでしまったのか。亀田人気の再浮上を狙ったのかもしれませんが、逆に今日を最後に見放す人も多いと思いますし。話のネタにはなりますが、もう良いかな、と真剣に思っています。
 今の状態であれば、120%フライ級の王者にはなれないでしょうしね。