富山冤罪事件、取調官の証人申請を却下

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070620-00000905-san-soci
 酷い事件でした。別の事件で逮捕された犯人の自供により、無実が明らかになった男性の再審が始まったようです。が、当時の取調官に対する証人申請は裁判長により却下され、どういう経緯で、この男性が犯罪者に仕立て上げられたのかは全く謎のまま、終わってしまう可能性が高くなってしまいました。
 何せこの男性、全くの無実なのに服役までしていました。それに、拘置所にいたときに父親が亡くなっており、つまり男性の父親は、息子が無実だと知らないまま逝ったということにもなります。あんまりですよね。
 そして、この男性が無実だと証明されたところで、5年くらいの失われた時間は戻ってきません。これから先の人生にも大きく影を落としたことになります。そんな、言い換えれば「人権侵害」の事件に対して、取調官の証人申請を却下した裁判所は、いったい何を裁けると言うのでしょう? 真実を明かす手段を葬り去ってしまって…。これでは、いったい何のための裁判所かもわかりません。この裁判所は、男性に有罪だと告げたところでもありますし、これ以上自分のところのアラも見つけられるのが嫌だったのか?とか考えてしまいます。
 鹿児島の選挙違反での冤罪事件もありましたが、警察、検察の強引な捜査の仕方は各所に悪影響を及ぼしています。自分たちのメンツを最優先にして、本来の目的である「悪を検挙する」そして「市民が平和に暮らせる」世の中作りを怠っている感すらあります。彼らを監視する第三者機関が要るのかもしれません。そんなものが無くても正常な世の中が良いんですけどね…。