リトルバスターズ!検証プレイ〜三枝葉留佳シナリオほか
葉留佳シナリオを、個別ルートに入ってから一通り再プレイしました。
面白いですね、やはり。佳奈多の行動もだいたい一貫していましたし、十二分に堪能させてもらいましたw また、オールクリア後だからなのか、クドが佳奈多に若干絡んできていて、何ヶ所か追加されている部分があります。この2人が意外に仲が良い、というのを補完するようなエピソードなんで良い感じでした。
今回の検証プレイは、とりあえずは「佳奈多は一貫した行動をしていたか?」と言う所に主眼を置いてみたんですが、それ以外にも、「落書きをした犯人は?」とか「佳奈多が葉留佳の格好をして出てきたのはどことどこ?」とか、そんなものを見たくてやってみました。
佳奈多が葉留佳の格好をして出てきた部分ですが、2周目だと丸わかりですね(汗)。特に、佳奈多が理樹に振られた(?)後は。「おはよう、理樹くん」とか「こんにちは、理樹くん」とか、そんなキチンとした挨拶をしているのは、絶対葉留佳じゃないですからねw 「やはー、理樹くん」とか言いますし。見ていると、佳奈多が葉留佳の格好をして理樹の前に出ているときは、喋りがもの凄く違和感のあるように描かれていますから…。1周目だと途中まで気付きませんねえ…。バッドルートに入るところでキスされたりしますし、教室移動のときに腕に抱きつかれたりしますしね。それらを見ていると本当に飽きません。また、これは佳奈多なんだ、とわかって見るのが、また何とも面白かったです。前半はぎこちなかった葉留佳の真似が、特にバッドルートに入ったときくらいには、かなり本物に近づいたしゃべりになっている点も注目です。
ただ、最後まではっきりとは描かれなかったのは、落書きをした犯人です。最初のプレイでは、一部は佳奈多、一部は第三者かと思っていたんですが…全部葉留佳が自分でやったんですかね? 佳奈多を巻き込みたいがために。蟻地獄のように引きずりこみたいがために。…だとしたら、なかなか凄いヒロインです…。
このシナリオは、葉留佳の思惑と佳奈多の思惑を頭に入れて見ると、より面白い感じですね。
葉留佳は、とにかく佳奈多憎しの感情しか途中まではありません。逆に佳奈多は、むしろ逆に自分を憎むように葉留佳を挑発しているようにさえ見えます。まあ、…見えるじゃなくて、そのままなんでしょうけど。
…こうやって検証していると、どんどん佳奈多のほうが可愛く見えるのは僕だけでしょうか(汗。葉留佳と理樹が一緒にいるときには、必ず強い、辛らつな態度や言葉で接するんですが、理樹単独だとそうでもない。虚勢を張っている…とも言えると思います。葉留佳の格好をして理樹の前に現れるのも、いったいどういう魂胆で出てきたのかを想像するとね…。萌えますw これは、ある意味では理樹を試しているんだとは思いますが、良い様にとっても良いですよね。シフォンケーキを焼いてきたり、お弁当を作ってきたりとかしていますが、その時の佳奈多の心中を考えると…(変態的)。
1つ興味深いのは、以前にひでやんさんのコメントか何かであった「佳奈多もこの世界を知っている」ってことです。再プレイしてみると、端々に「繰り返しがどうこう」みたいな話がありますよね。ここは夢の世界だけど、その世界でも現実でも、葉留佳は理樹と仲良くなって、でも最後には壊れてしまう…ということを繰り返しているみたいな。最初の頃の佳奈多は、理樹が葉留佳と仲良くなることを阻止しようとしていましたしね。クドが途中に出てきて、荷物を捨てているシーンがありましたが「何度も何度も…やりきれないわね」みたいなことを言っていたりもしましたが、これは現実でも夢の世界でも、繰り返し起こっているクドの祖国の事故とか情勢のことを言っているんでしょう。それ以外にも、
「あなたならもっとお似合いの子がいるでしょう」
「あなたは他にやることがもっと沢山あるんじゃないの?」
などの、他のヒロインたちを勧めるところとかがあって、興味深かったです。
ちなみに葉留佳も、以前に同じ場面があった…ということを匂わす話はしていますけどね。
と言うわけで、二木佳奈多の行動や思考は以下の通りだと思います。
- 佳奈多は、葉留佳のことを考えた行動をしている。
- 葉留佳の暴走〜惨劇を繰り返したくない。
- 理樹が葉留佳に近づくことで、現状維持の状態が壊れてしまうから、当初は近づけたくなかった。
- 現状維持の状態を守れるなら、より自分が憎まれれば良いと思った。
こんなところでしょうか? この意味ではすべてつじつまが合うと思います。
…結構このシナリオ、やはり出来は良いですね。これでSSにも力が入りそうですw