リトルバスターズ!〜各ヒロインのシナリオ検証

 今回は、このゲームの各ヒロインのシナリオについて見ていきます。
 ※続きを追記しました(19日午前8時半)
 

 今までのKey作品に比べると、各ライターさんたちが麻枝さんの意向をよく汲んでいるというか、設定の突き合わせをやっている感じがしたというか。完全に独立したシナリオってのはあまり無かったように思いました。
 逆に言えば、そうした「縛り」があったせいか、ノビノビと描けていなかったな、と思うシナリオもありましたが…。
 要は、どのシナリオもある程度、麻枝さんの本筋の設定を意識したものになっている、と見たほうが良さそうです。CLANNADAIRの時とは別だと考えてもいいかもしれません。

 まずは都乃河勇人氏のから。

 あまり見所は無かった気が…(汗。ただ、この「夢の世界」を理解しているキャラなんじゃないかなあ、とは思いました。流れ星の件とかね。また、過去に起きたことが再現されると、フラッシュバックして自らが殻に閉じこもってしまうあたりは、理樹や鈴と同じ、と言えるのかもしれません。
 エンディング曲は「Alicemagic」。

 キャラはいい感じなんだけど、思いのほか内容が薄かったような…(汗。恭介たちが作り出した「夢の世界」を知っているのかどうかはわかりませんが、「願いの叶う夢」みたいなことを言っていたので、もしかしたらすべて「夢」だと知っていた可能性はあります。まあ、来ヶ谷さんが単独で主人公と夢の世界でいちゃいちゃするわけですけどw 
 最初のエンディング曲は「Song for friends」。オールクリアした後に見られるエンディングでは「Alicemagic」。

 城桐央氏のキャラを。

 脈絡の無さすぎな鬱展開が、恐らくは多くの人の期待を裏切ったであろうシナリオ(汗。本筋とは全く異なる展開な気がするんですが…。でも、理樹と共に暗闇に飲み込まれそうだったのを脱出するってあたりは、それなりに本筋に準拠した形だったのかなあ?とか思うわけですが。
 エンディング曲は「雨のち晴れ」。
 

 葉留佳の人気ってどんなもんだろ…。引いちゃう人が多いように思うのですが(汗。2周目をやったからかもしれませんが、結構この世界の秘密がボロボロ出てきています。それはこのシナリオの検証をやった、以前のエントリを見てもらいたいです。特に二木佳奈多は、この世界が「夢の世界」であること、そしてそれは繰り返されていること、その中で「変わろうとすること」が難しいこと…などを知っているようです。
 エンディング曲は「Alicemagic」。

 最後に、樫田レオ氏のを。

 一番異色というか、好き勝手描いた感がありますね。エンディング曲もこのキャラのために描いたような詞でしたから。シナリオの内容はと言うと、本編に準拠しているようなしていないような感じでしたね。特に美鳥が出てきてからの、時間軸や設定が混乱するサマは、この世界が夢の世界であるかのような感じでもありました。美魚が消える(ある意味では暗闇に自ら身を投じようとしている)あたりも、本編に準拠しているのかなあ?と言う気がしました。
 エンディング曲は「雨のち晴れ」。
 
 個人的に思うのは、エンディングで「Alicemagic」が流れるキャラってのは、エンディングの時点でも「夢の世界」なんじゃないかってことです。「僕たちの旅 忘れたりしないよ」とかありますしね。最初は、いたるキャラは「Alicemagic」なのかなあ?とも思ったんですけど。
 逆に「雨のち晴れ」が流れる2キャラですが、こちらのほうが特殊なのかもしれません。クドの場合は…戻ってきたエンディングの時点は、もしかすると、修学旅行後の話になっているのかもしれません。そうすると、トゥルーエンドのクドは何なんだってことにもなりますけど…。夢の世界が修学旅行直前で途切れていることを考えると、クドの件が解決するのは、修学旅行を跨いだ可能性も否定できませんし。
 美魚の場合があまり説明できないんですよね…。でも、既に美魚シナリオ自体が「夢の世界」みたいなものだったですし、美鳥とある意味で決別し、自らが存在することを選択したあたりは、「夢の世界」から現実を見た、と言う感じにはならないでしょうか?
 まあでも「雨のち晴れ」の歌詞をよく読むと、これも「夢の世界」での記憶、みたいにも取れますね…。やはり、どちらのエンディング曲が流れるにせよ、夢の世界で起こったこと、と言う解釈で良いのかなあ?と思ってしまいます。
 最後はグダグダになってしまいました。すいません。