リトルバスターズ!来ヶ谷唯湖シナリオ考察+謎

 まあ、他所ではもうちゃんとした考察をしているところもあると思いますが、個人的に思うところを掲載しておきます。
 
 まず、来ヶ谷さんが修学旅行には参加していないと言うこと。これはどうしてかが全然わかりません。ノーマルエンドの時に、夏服を着てピアノを弾いているシーンで終わりますが、その時期はちょうど、修学旅行の後になります。Refrain編をクリアしてハッピーエンドを迎える前では、理樹たちのクラスメイトは助からないことになりますが、彼女は普通です。そこで、何故参加していないのか?とか、何故事故のことがスルーされているのか?とかが全然説明されていないんですよね。敢えて…の設定なのか、本当に説明不足なのかがわかりませんけども。
 来ヶ谷シナリオで、世界が消えていったり、6月20日が繰り返されるシーンがありますが、あれは来ヶ谷さんの夢が終わる…というよりは、恭介たちが作った夢の世界が終わる、と言うことですよね。なぜ終わるのか? 個人的には「願いが叶ったから」よりも、ちょうどその日が、夢の世界が終わる日だったから、のような気がしてなりません。つまりは、6月20日こそが夢の世界を恭介たちが作り出した日で、イコール修学旅行の事故の日だった、のでは無いかと。6月20日から先に進まないのは、恭介たちがリアルでその日以降から進んでいない、と言うことなのだと考えています。
 6月20日を繰り返しているのは、来ヶ谷さん自身の理樹を想う(好きだと言う)気持ちが強く、その想いだけで世界を維持していたのだと思うわけです。本当は、その日が終われば終わる世界なのに、それを強引に続けさせたわけですから。
 ただ思うのは、第2エンドでは告白をするわけですが、その前のシーンでメールを受信し、それに返信すると理樹が放送室にまで来た、と言うのは、お互いがお互いのことを覚えていた、と言うことなんでしょう。が、名前を覚えていない、という選択をすれば、そこで終わることになります。この選択肢1つだけで、理樹はエンディング後にくっ付くかくっ付かないかが決まるのは…どうなんでしょう? 告白をしたのは、たぶんリトルバスターズ!のメンバーが全員勢ぞろいした後…海へ旅行に行った後くらいの時間軸になるのかもしれません。その前に、理樹が放送室に来たのは、事故直後なんでしょうか?
 何か、考察をするにもピースが足りない感じがして物足りません…。
 
 ちなみに、来ヶ谷さんが事故に遭っていない根拠はもう1つあります。それは、理樹が関わらなければ、消える、あるいは自分を見失う、と言う可能性が低い、と言うことです。
 他のヒロインたちは、理樹が個別ルートで助けなければ、ひどい結末を迎えます。美魚なら、無の世界へ身を投じようとしますし、クドは、自分の国で生贄にされてしまいます。鈴も、バッドルートでは暗闇に飲み込まれてしまいますから、この3人に関しては、リアルでもバスに乗っていて、そして火の手に巻き込まれた、あるいは自ら助かることを諦めた…可能性が高いような気がしました。葉留佳と小毬に関しては、自らを見失います。葉留佳は…絶望的な状況に陥って他者を手当たり次第攻撃するようになった?(怖っ) 小毬は、そういう状況に陥って「おにいちゃーん」モードに入って現実逃避をするようになったのでしょう。理樹もこのタイプですね。つまり、事故に遭って瀕死になったり、助かっても現実逃避をしたりして逃げられなかったと考えられます。最終的には、理樹と鈴が助けないと皆死んでしまうんでしょうけどね。
 来ヶ谷さんの場合、そういうものが何も無いんですよね。むしろ、夢の世界を続けようとしているくらいですから。ですから、乗っていないと。
 しかし…その理由がわからないことには…。穴が大きいですね。