リトルバスターズ!EXは、何故コンシューマが先じゃなかったのか?

 リトルバスターズ!エクスタシー(LBEX。EXと表記します)で話題騒然ですね。そしてよく聞くのが「コンシューマ移植と順番が逆じゃね?」という声です。僕も最初はそう思っていましたから。では、何故18禁化が先でコンシューマが後になってしまったのか? それには、たぶんこういう理由があると思います。
 
 それは、今コンシューマ機が過渡期にあるからだと思います。Wiiが先行し、PS3が追随。X360はちょっと厳しい感じですが、まだまだWiiが圧勝する感じでもありませんからね。
 そして、PS2が徐々に下火になっています。今の時点で「徐々に下火」ということは、発表して1年後くらいに発売ということでしょう。つまり、PS2で開発するとしたら、PS2が更に下火になっているところで発売することになってしまう。となると、買う人もおのずと減るわけです。それに、今後1年くらいで寿命を迎えるPS2を所有している人も多いことでしょう。そんな人たちが、PS2をまた買ったり、PS2と互換性のあるPS3を買うかどうかはわからないわけです。
 じゃあ、PS3でってことになるのかと思いますが、これも不透明です。今は盛り返してきてますが、魅力的なタイトルがそれほど控えているわけでもなく、Wiiを越えて定着するかどうかもわかりません(僕も持ってませんし)。ギャルゲユーザーの買い替えもそれほど進んでいないように思いますし、PS3でって決めての移植も冒険だと思います。
 ならWiiは?となると…これも微妙です。そもそも、ギャルゲをやるユーザーがWiiを買うか?という話ですしね。それに、Wiiユーザーがリトバスをやるか?とも思えないし。
 と言う事で、コンシューマ移植をするにも、メインとなるプラットフォームが不在で移植できないという状態になってしまっています。それに、全年齢版を最初に出したことで、Hゲーに興味の無い層を取り込んだとは思います。が、逆に取り込めていないのが「18禁でなければ!!」という、エロゲヲタたちです。妥協して、あるいはKeyだからとかで買った人も多かったでしょうけど、全年齢だからという理由で買わなかった変人(世間的にですよ?)もいるはずです。そうした層を取り込むには、18禁化しかなかったのかなあ?と思います。

 それに、18禁化でもしなければ、リニューアル版を出しても買う人がどれだけいたか? それもこれだけ短期間で。アペンドでは新規ユーザーも獲得できませんし。つまり狙いは、新規ユーザーを獲得しつつ、既存ユーザーも楽しませる…。それには、この形しかなかったのかなあ?と今は思っています。
 商売気を出したのは事実でしょうが、コンシューマでの新規ユーザー獲得が望めない現状では、18禁化は必然の流れだったのかもしれません。
 と言う事で、18禁化反対の方も納得できないでしょうか…。何時の間にか、18禁化賛成に回っている僕が言うのもアレですけどw