阪神は開幕三連勝! 見えた新たな形

 下位(候補)の横浜相手とはいえ、阪神が開幕カードを3タテしたのは良いスタートでしたね。解説者などの評価は低かった阪神ですが、この三試合は本当に内容も良かったですし、これは今シーズン楽しみですね。
 何より、打線の活気が違いますね。赤星はあれくらいやってくれると思ってましたが、二番の平野がとにかく機能してきました。何せ、昨年までの関本や鳥谷らとは違い、どんな作戦も可能と言うのがやはり強みですよね。バント…は失敗もしてましたけど、ヒットエンドランや犠牲フライ、ダブルスチールなどの多彩な組み合わせで翻弄してましたし。
 それに加え、三番にいる新井がこれまた予想以上。元々本塁打は、広島市民球場から広い球場に変わるので期待はしていないのですが、確実性のあるバッティングが素敵すぎます。決して大きなのを狙いませんし、後ろには金本もいるってのが良い方向になっているようで。個人的には、30本本塁打を打ってくれるよりも、3割打ってくれるほうが怖いと思いますしね。それに、赤星-平野で得点圏まで走者が進んでいますから、長打が必要ないという状況も良いでしょう。
 そして、キーマンだと思っているのが、金本ではなく今岡です。金本ははっきり言えばいるだけで良いんです。その後にいる今岡が打てれば点は入りますから。その今岡にも、長打はいらないんですよね。ここまでは、もう二打点挙げているみたいですし、昨年のような不振ではない…と信じたいんですが。まだ半信半疑ですけど、乗ればもの凄い結果を残す選手ですし、打率も二割五分でいいんです。100打点を挙げられれば。この調子が続いて、林が戻ってくれば阪神打線もなかなか侮れないものになりそうですね。
 昨年は崩壊状態だった先発投手陣も、安藤・岩田・福原と好投で応えてくれました。安藤は怪我さえなければ、と心配はしてないんですが、福原が復活してくれたのが何より嬉しいですね。昨年は怪我明けでもありましたが、速球が140km出ないような状態で打たれまくってました。でも今日はスピードも出てましたし、粘り強く投げて完封のおまけつき。やや藤川が本調子に無いだけに、完投できる投手が計算できる状態ってのは良いですね。後は、岩田とかローテに入ってなかった選手が1年間通して投げられれば。まあ、この三投手は皆、昨年はローテに入っていなかった選手ですからねえ。まともに投げられれば…。
 やはり、とにかく打線ですね。平野効果は相当なものですし、あとは赤星などに怪我が無ければというところでしょう。
 中日はさすがのチーム力ですね。荒木・井端の鉄壁の二遊間は健在ですし、打線では故障してた森野が間に合ったのが大きいですね。隠していたわけじゃないとは思うんですが…。投手陣も磐石ですし、優勝争いするのは間違い無さそうです。
 問題は巨人。三連敗とは意外でしたが、ただ個人技に頼るばかりではこんなものなのかなあ?と思いました。坂本や隠善ら若手に安打が出てますし、先発では栂野がまずまず好投したりと、新戦力も徐々に頭角を顕して来ました。が、チームとしては全くまとまっていませんよね。まあしかしながら、この三試合は、ヤクルトの怨念と意地の前にやられただけとも言えますけどね。ヤクルトは、抑えの五十嵐がいきなり抹消と厳しい状態ながら、巨人の細かなミスを突いて良い戦いをしています。高田新監督の戦術が浸透しているようで、非常に面白い戦いが出来そうです。あとは若手投手陣が一人立ちできれば。
 パリーグもかなり混戦ムードですが、セリーグもそれなりに楽しみです。まあ、ヤクルトの頑張り次第でしょうけどね。